
2009年5月4日月曜日
第七十八夜/ヤマトシジミ

2009年5月3日日曜日
第七十七夜/アオスジアゲハ
2009年5月2日土曜日
第七十六夜/早春の蝶・コツバメ
2009年5月1日金曜日
第七十五夜/早春の蝶・ミヤマセセリ
2009年4月23日木曜日
第七十四夜/エナガの巣

2009年4月21日火曜日
第七十三夜/オドリコソウ


公園協会のSさんにオドリコソウの群落を見せて頂く。草地でおなじみのヒメオドリコソウに比べ草丈も高く、花も一回り大きな感じがする。ケヤキの林床に群落を作っているためかヒメオドリコソウのような暑苦しさはない。ここでは、白花と薄いピンクのものが見れた。【2009/04/21】Photo:@京都御苑
2009年4月13日月曜日
第七十二夜/ヒゲナガカワトビケラ

夜、鴨川の端にある地下鉄の出入口のライトにたくさんの虫が集っていた。これは子どもの頃、鴨川や疎水に魚釣りで昼夜を問わずいつも現地調達できた生き餌だった。当時、現地で魚釣りをしていたおじさん達はこれを「チョウ」と呼ぶと教えたくれた、しかしチョウと言うよりも一見蛾のようである。この昆虫、蝶でも蛾でもない。本名を「ヒゲナガカワトビケラ」と言う。確かに名前の通りヒゲ(触角)が長く、体長以上の長さを持っている。この虫の幼虫は、川底の小石の間に糸で網(巣)を張りそこにかかる落ち葉や藻、昆虫を食べていると言う。この幼虫も成虫同様、いい釣り餌に使える。さらにこの仲間の幼虫は人間も食べ(つまり食用)、長野県伊那谷では「ざざむし」と呼ばれ主に佃煮や揚げ物などにして珍味として売っている。佃煮加工後は見た目ゼンマイかワラビの様ではあるが、生きている状態を知ってる僕は食べる気にはなれない(というのが正直なところ)。
【2009/04/12】Photo:@川端丸太町地下鉄出入口、京都
2009年4月10日金曜日
第七十一夜/コサギ
第七十夜/テングチョウ
2009年2月27日金曜日
第六十九夜 道でシジュウカラを拾う
2009年2月24日火曜日
第六十八夜 冬のニホンミツバチ

Photo:2009/02/23 @谷中霊園,東京都台東区
2009年2月13日金曜日
第六十七夜/砂玉のまち



カニは砂の中の有機物やプランクトンを鋏脚でつまんで口に入れ、食物を濾した残りの砂は口の上部に丸く固め、鋏脚で切り取って足元に捨てる。食べかすも砂団子になる。
体表の模様は砂浜に紛れる保護色となり、遠目には砂の塊が動いているようにも見える。砂面に目が慣れて来ると巣穴に逃げ込むカニが判る。中には他の個体の巣穴に逃げ込んで巣穴の主に追い出され、逃げまどうものもいる。歩くと地面に伝わる振動でカニが隠れなかなか見れないが,巣穴の横で動かずに待っていると数分で姿を現した。
砂団子をいくつかの巣穴に転がすと,それぞれいくつもいくつも転がり落ちていった。ただし,どの巣穴もいくつか入れたところでそれ以上は落ちなくなる。2つのシーンが想像できた。一つ目はまっすぐに掘られた穴も途中で横に曲がっている。二つ目は穴の途中にいるカニに砂団子が引っかかってしまった。どちらもカニにとっては迷惑な話しだ。
砂浜に広がる砂団子を見ていると,飛行機から見た時の住宅地や街のようでも,里山と谷戸地形のようでもあった。これがカニ達とっての街そのものなんだろうなと思った。ちなみにこの砂玉のまちは,満ち潮が来ると全てなくなり,引き潮になるとカニ達が再び同じ作業を繰り返す。【2009/02/13】
Photo(上):砂浜に広がる砂団子,飛行機から見る里山の地形に似ている。Photo(中):巣穴から放射状に広がる砂団子。Photo(下):静かに待っているとカニが姿を現した(コメツキガニの仲間と思う)。@Tanjung Aru, Kota Kinabalu, Malaysia. 2009/01/21
2009年2月12日木曜日
第六十六夜/タテハチョウの一種


Photo(上):翅の裏はオレンジ色の地色に銀色の縞模様。Photo(下):翅を広げると全体は黒に近い濃紺色,後翅の一部に鮮やかなオレンジ色がきれいだった。翅には傷の一つもない,羽化したての個体のようだった。@Temburong River,Batang Duri. Brunei 2009/01/17
2009年2月11日水曜日
第六十五夜/朽木に見つけた甲虫
2009年2月10日火曜日
第六十四夜/ウラナミジャノメの仲間

Photo:葉上の水滴を吸うウラナミジャノメの一種 @Batang Duri. Brunei 2009/01/17
2009年2月8日日曜日
第六十三夜/電灯に来たハンミョウ

Photo:電気にやってきたハンミョウの一種(種は不明) @Batang Duri. Brunei 2009/01/17
2009年2月7日土曜日
第六十二夜/極細の脚のカワトンボ

Photo:川岸に休むカワトンボの一種,緑色の体色に極細の脚がとても美しい @Batang Duri. Brunei 2009/01/17
2009年2月6日金曜日
第六十一夜/食べて理解・熱帯魚のフライ

Photo:中央で姿をとどめているのがオイカワ形のサカナ,周りでバラバラになっているのがスパイニール。@Batang Duri. Brunei 2009/01/17
2009年2月5日木曜日
第六十夜/夜活動するスズメバチ
2009年2月4日水曜日
第五十九夜/アリとシロアリ

2009年2月3日火曜日
第五十八夜/蜜を吸う鳥
2009年1月31日土曜日
第五十七夜/マレーワシミミズク

Photo:看板の上から僕を見下ろすマレーワシミミズク @Bangar,Brunei 2009/01/16
2009年1月30日金曜日
第五十六夜/森の民・イバン



熱帯の森歩きでは,日本の森の様な道標や地図はない,道も不確か(細流も立派な道になる),ボートによる移動が必要,樹木が高くて見通しが利かない,地形が複雑,時には仕掛け矢(狩猟用ワナ,ワナの存在は「印」があるが僕たちには判らない)もある・・・などなど結構大変。そこで効率よく,かつ安全に歩くには,現地住人にガイドをお願いするほかにない。【2009/01/30】
Photo(上):森への移動はまず川から始まる。幅75cm,長さ7〜9mほどの細長い船(ロングボート)に船外機をつけて驚くほどの渓流を遡る。水深が浅くなったり小滝が現れると船をみんなで引っ張り上げる場面も出て来る。激しい使用に耐えるために側板と底板の材質(使用する木の種類)が異なる。Photo(中):森の中でヤシの葉を使った屋根材の作り方を実演。Photo(下):森を歩くとパラン(山刀,ナタ)で道を塞ぐ倒木などを伐る必要がある。かなり太い枝も一断ち,大細工も小細工もこれ一本。そこで彼らは休み時間も河原から砥石を探し刃の手入れを怠らない。鋭いパランはイバンの男のプライドそのもの。@Batang Duri. Brunei 2009/01/16
*1 ロングハウス:高床式長屋状の家屋で,個々の部屋の前に大きな共有スペースを持つ。五世帯程度の小規模のものから何十メートルにも及ぶ大規模のものまで,まさにロングハウスである。柱は丸太もしくは角材の掘立柱,床や壁は竹が利用される。床にはラタンで編んだゴザが敷かれる。屋根はかつてはヤシ葉葺きだったが今ではトタン葺きが多い。一つのロングハウスには,必ず一人の「長(おさ)」がいる。森に入る場合は,このロングハウスの「長」への挨拶から始まる。
2009年1月29日木曜日
第五十五夜/森のカタツムリ


Photo(上):外殻の拡大,水ようかんみたい。 Photo(下):カタツムリの全体像,葉っぱの下側に付いていた。どうやって他の個体と出会うのか?@Batang Duri. Brunei 2009/01/16
2009年1月28日水曜日
第五十四夜/万年筆ヤスデ

2009年1月27日火曜日
第五十三夜/野生のドリアン


Photo(上):野生のドリアン,直径20cm〜25cm,実の表面は赤く,棘が緑。Photo(下):ナタで半分に割って果肉を食べます。中に見える楕円形の白い部分は種の断面,種と皮のあいだのクリーム色の部分が果肉 @Batang Duri. Brunei 2009/01/16
2009年1月26日月曜日
第五十二夜/所変わっても品変わらず・アオスジアゲハ

Photo:駐車場で吸水をするアオスジアゲハ。背景に見えるのは車の下側。@Kota Kinabalu,Sabah,Malaysia 2009/01/20
2009年1月25日日曜日
第五十一夜/所変われば色変わる・赤いツマグロオオヨコバイ

2009年1月24日土曜日
第五十夜/マングローブに生きるテングザル


五十夜の今夜は海外編。最近,テレビでもお目にかかることの多いテングザルの話し。テングザルは,世界中でもボルネオ島のマングローブ林だけに生息する大型のサル(ボルネオ島固有種),雄が天狗のように長い鼻をもつために和名ではテングザルと呼ばれる(テングのようにピンと立っていないのでむしろ「釣りバカ日誌のスーさん」に似ている),英名はProboscis Monkey(大きな鼻のサル)。さてこのサルとの最初の出会いは僕がマレイシアに暮らしていた約20年前のこと。休暇を取っての旅行中,マングローブ林にそった道をバイクで走っていた時に突然,草むらから飛出した犬のような動物が僕の膝のあたりにぶつかってしまった。バイクの転倒は免れたが,一方,犬らしみものは草むらにひっくり返ってしまった。幸い両者ケガはなかったが大変に驚いた(こんな経験はもうできないだろうな)。草むらからマングローブの林に逃げていった姿を見てその生きものがテングザルと判った。湿地に広がる林には20〜30頭の群れが見えた。当時,このサルはさほどテレビでも紹介されていなかった。今ではボルネオ島のマングローブ林や湿地林の急速な消滅で、絶滅の危機に直面している。現在8,000頭を下回ったとも言われている。今回,このサルに会いに行ってきた。訪れた場所はボルネオ島の小国・ブルネイ王国。ブルネイは,産油国であるために森林伐採に依存する事なく経済が豊であったために熱帯雨林や海岸から河川にかけて広がるマングローブ林や湿地林が比較的良く残っている。首都の町からボートで20分程度でテングザルの生息地にアプローチ出来た(マレイシアでは少なくとも数時間の移動が必要)。現地旅行社のエコツアーに参加すれば簡単だがべらぼうに費用が高い(約120ブルネイドル=B$),しかも他の参加者がいるとこちらが行きたい場所・留まりたい時間が制限される。ユックリとサルを見るためには,ツアーは利用出来ない。まずは桟橋に行ってボートのチャーター交渉をする事から始まった。テングザルの活動時間が主に朝夕に限られるために,かれらの活動時間前には生息場所に達していて静かに待つ必要があった。お昼を食べて桟橋に行くと何人もの水上タクシードライバーが声をかけて来る(水上村=カンポン・アイルが広範囲にあるので小型のボートが移動手段として発達している)。その中からこちらの条件に合うボートを探す。チェックポイントは,1)サルの居場所をちゃんと知っているか,2)値段は妥当か,3)こちらの要望を理解しているか,など。その中に屋根付きのボート(海の上で待つので日差しが欲しい)のトミー氏と35B$で交渉成立の握手。彼はサルの生息地をよく知っているようで,もし見れなかったら10B$返すと言う。人柄も良さそうでこちらの要望も良く理解してくれた。まだまだ強い日差しの午後2時,マングローブ林にボートを進めた。サルが出そうな場所,また休息中のサルの群れを探した。しばらくして遠くの木に腰掛けるサルを発見。ボートをマングローブの中に滑り込ませ,エンジンを切り,サルの移動を待つ。午後2時半頃になるとサルが徐々に移動を始めた。日射しによって出来た陰影の強い木立の中に休む個体はなかなか見つけられない。しかし,コツが判るとだんだんとサルの存在がよく見えるようになってくる。意外に近くにいたりなんかする。10頭程度の小さな群れだが,メスザルや子ザルが水面上高さ10m程度の枝を移動してきた。そして移動する群れの最後を守るかのように大きな雄ザルが現れた。雄ザルはこちらの様子を伺い,水平に張り出した枝に座った。ちょうど20mほどの距離。雄ザルはこちらを頭上から見下ろしている。赤ら顔に大きな鼻,大きなお腹(肉厚なマングローブの葉や新芽,実を主食としており,その消化のために腸が発達している),長い手足,長い尾,そして変わった毛色。声も聞く事が出来た,「キャッキャッ」と鳴くメスや子どもに対して雄は,「ブグーッ」と言う低いおナラのような声を出した。観察するにはこれ以上の条件は見当たらない。双眼鏡で観察,写真を撮る。しばらく経つと,なんと雄ザルのまぶたがおりてしまった。どうも昼寝の続きのようだった,面白いのは枝から落ちないように長い前後の脚を枝にかけている,時々,首が「がっくと」落ちる。まったく人間と変わらない。寝顔はマングローブの木陰の風を受けて大変に気持良さそうだ。徐々にこちらも眠たくなってくる。両者ほとんど昼寝状態。30分以上もそんな状態が続いた。こちらもそろそろ次なる場所に移動しようかと準備していると,気配を感じてか彼も目を覚まし再び群れに加わっていった。ガイドのトミー氏もこれには興奮気味,こんなラッキーな状態はあまりないらしい。ツアーの様に見ようと焦ってはいけない,写真を撮ろうと焦ってもいけない,まずはサルと同じ気分になる事が大切。さて,しばらくボートを進めると今度は,樹木が生い茂った岸辺に2.0m以上の大きなワニが甲羅干し。こちらは写真は撮れず残念。逆に大きなワニの瞬時の動きに驚いた。その後,20頭以上のサルの群れも見る事が出来た。4時を過ぎるとテングザルを売り物にするエコツアーボートが増えてきた。こうなるとサルの行動が活発になり見やすくなったとしても,見学者が増え,ボートがゆれて,暗くなって来るので写真を撮る条件は悪くなる。さっさと町に帰る事にする。トミー氏の招待で自宅=水上ハウス(柱が水底に立てられた家,床の下は水面。水道,電気はきている。但し下水は下の海に。水上ハウスはとても快適)に行き,奥さん手製のお菓子で少し遅いAFTERNOON TEA を過ごした。トミー氏には約束のボート代35B$に加えてお茶代の御礼にプラス5B$の40B$を支払う。今回はとても短い体験だがテングザルと共に味わったマングローブの木陰での時間は最高に幸せだった。【2009/01/24】
Photo:上/湾内から河口にかけて生育するマングローブ林:東南アジアのマングローブ林は良質の炭(備長炭)生産,エビの養殖,埋め立てなどで急速に消滅している,
Photo:下/昼寝をするテングザル(♂)
@B.S.B, BRUNEI 2009/01/17
2009年1月3日土曜日
第四十九夜/ヨシガモ

Photo:2009/01/03@京都市左京区岡崎公園/疎水
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