2014年2月26日水曜日

第五百七十七夜/アオサギの飾り羽

アオサギ(Ardea cinereaには、頭(冠羽)、胸と背にも細い飾り羽があって、これがなかなか美しい。風がふくとこの特徴がよく判る。この飾り羽を手にとって見たいのだが、フィールドではめったに拾えない。今までに背の飾り羽を一枚だけ拾った。Photo:2014/02/24 @鴨川、京都市

2014年2月24日月曜日

第五百七十六夜/水浴びのカラス

 水浴び中のハシボソガラス(Corvus corone、「気持ちいい〜!」って聞こえてきそうな表情です。こちらを気にしつつ、今日の様なお天気には止められない水浴び。Photo:2014/02/24 @鴨川、京都市

2014年2月23日日曜日

第五百七十五夜/餌をめぐる異種間交流

 体長60cmほどの大きなナマズの死体を食べているトビ(Milvus migransを見つけてやって来たハシブトガラスアオサギ。この光景を見ているとそれぞれの鳥の性格が現れているようだ。トビの前で早く代われと言わんばかりに鳴くカラス(かなり直接的なアプローチ)。かたやトビの後ろからそっと忍び寄り隙を伺うアオサギ(背も高いのでどこか威圧感もある、いざとなればトビより強そう)。会話が成り立っているのかどうかは判らないが何らかの意思疎通はありそうだ。しばらくしてカラスはいったんあきらめ近くの木の上に移り、アオサギは依然として後ろから無言の圧力をかける。結局、トビはアオサギに餌を譲った、しかしさすがのアオサギもこの大きさの獲物は丸ごと食べきれし、ついばみはするがサギのくちばしでは歯が立たない、最後はカラスが食べることとなった。結局、一人勝ちではなく、3羽の胃袋にいくらかが収まった。なかなか上手く出来ている。Photo:2014/02/22 @鴨川、京都市

2014年2月22日土曜日

第五百七十四夜/早春のヨシ原

 今日は小雪が舞ったがヨシ原には、確実に春の気配がする。ウグイスのさえずりが聞こえ、カイツブリ(Tachybaptus ruficollis)の羽色もほぼ夏羽になった(写真下)。間もなくハイイロチュウヒが帰路につき、ヨシ刈りが最盛期を向え、ヨシ焼きが始まる。今日は、ハイイロチュウヒ、チュウヒ、コガモ、キンクロハジロ、マガモ、オオバン、バン、ホオジロ、ツグミ、カイツブリが観察できた。Photo:2014/02/22 @西の湖、近江八幡市

2014年2月19日水曜日

第五百七十三夜/鳥を観る鳥?

 ミコアイサを観た後、ミコアイサが水面に浮かぶ近くの道路上でダイサギ(Egretta alba)が川面を見ていた。やはり鳥同士だと逃げないのだ。Photo:2014/02/17 @蛇砂川、近江八幡市

2014年2月18日火曜日

第五百七十二夜/ミコアイサの警戒心

 チュウヒを見ようと土手に立った時にすぐ下の水際から飛び立ち、近くの水面に着水したカモがいた、ミコアイサ(Mergus albellusの♀だった。カメラを取り出すがものすごく警戒心が強くようだ、カメラを構える度に飛び立ち、結果ずいぶん遠くまで行ってしまった。近くにいたキンクロハジロの群れに混ざってからは少し落ちついたようだが、まったく残念。写真では豆粒の様にしか写っていない。Photo:2014/02/17 @蛇砂川、近江八幡市

2014年2月14日金曜日

第五百七十一夜/冬のツバメはどこに

 久しぶりに鴨川も雪景色。先日(2月10日)、カワアイサを見た時に、川面を一羽のツバメが飛び回っているのを見た、元気に虫を獲っているようだった。秋に南の国に渡らずに一羽で越冬しているのだろうか。 そのツバメを探すがさすがに見つけることは出来なかった。元気でいることを望む。今日は、鳥たちの姿もほとんど見れず、カモが数羽泳いでいるに過ぎなかった。Photo:2014/02/14 @鴨川、京都市

2014年2月12日水曜日

五百七十夜/川岸にたたずむコサギの狙い

 川岸にたたずむコサギ(Egretta garzetta、単に休んでいる訳では無いようで時折、餌を探す様に歩くのだが思う様に魚が捕れないようだ。きっと水温の低下で魚が水底の方に移動したからかもしれない。サギ類は自分の脚の立つところでしか魚を捕れないので、魚が深みに移動すると捕食が難しくなる。しばらく観察すると面白いことが起こった。カワウが近くにやって来て水に潜り魚を追いかけると魚達は水面近く、もしくは岸辺近くに逃げて来る。このコサギはその魚達を狙っていることがわかった。つまり小魚が多く、カワウがやって来そうな場所で、カワウを待ち、もしくはカワウの後をついて周り、カワウから逃れる小魚を狙ってるのだった。なかなか知恵者である。Photo:2014/02/12 @鴨川、京都市

2014年2月10日月曜日

第五百六十九夜/カワアイサ

 歯医者の帰りに鴨川沿いに歩いて帰る。やや大きめの白い体が目立つカモを見つける。カワアイサ(Mergus merganserのペアだった(写真では右が♂、左が♀)。クチバシは特徴的で、よく見るマガモやカルガモのような扁平な形でなくて、細長く伸び、先端がほんの少し鍵状に曲がっている。潜水が得意でこのクチバシで魚類を捕らえるのだろう。クチバシはカモと言うよりカワウに近い形だ。種類は違うが、食べ物によって同じような適した形になることがわかる。この場所には獲物となる魚が多いらしく、場所を変える事なく頻繁に潜水を繰り返していた。Photo:2014/02/10 @鴨川、京都市

2014年2月7日金曜日

第五百六十八夜/ハシボソガラスとニゴイ

 現在、岡崎(京都市左京区)を流れる疎水の水が抜かれ浚渫作業が行われている。上流の白川から流れて堆積する砂の浚渫や護岸の石積み補修のために冬期に行われる。ブラックバスやブルーギルなどの魚の駆除も兼ねているようである。普段この水辺で暮らすカモ類やサギにとってもこの水抜きは都合がいいらしく水深が浅くなった場所で餌を採っていた。中でもこのハシボソガラス(Corvus coroneは新鮮なニゴイ(Hemibarbus barbusを拾ったらしく。大きな魚体に止まり肉を食べていた。しかしウロコが硬いらしく、鰓の穴からクチバシを入れて食べていた。獲物の魚は大きく重いのでカラスの力では容易に裏むけられない。するとどうだろう、起用に片足で魚の一部を押さえ、水流の力をかりて簡単にこなしてしまう、しかもこれを繰り返す。さすがカラスである。ニゴイは、コイに似ているが「カマツカ」に近い仲間、春が「旬」と言うことなので少し早めの旬を楽しんでいるといったところである。近くの樹上では別のカラスが、すぐ横ではアオサギがこの獲物を狙っている。この魚、そう簡単には手放せない。Photo:2014/02/07 @岡崎公園、京都市

2014年2月5日水曜日

第五百六十七夜/カワセミの水浴び

 調べもので植物園に行く。池の端には、長いレンズを付けたカメラがずらりと並ぶ、レンズの先には対岸にカワセミ(Alcedo atthis♂が一羽、水面を伺う。皆さんのお目当てはカワセミだった。しばらく見ていると、カワセミは水面をじっと見据えたかと思うと、バシャリと飛び込み見事に小魚を捕らえた。水面近くの枝に止まり、一口で飲み込む。この間、カメラのモータードライブの音が続く。小魚を飲み込んだカワセミは、少し離れた枝に移り、枝下の水面に飛び込む水浴びを4回繰り返した後、近くのアラカシの木に身を潜めた。どうもその木が休息所のようである。カメラマンの群れから離れた位置でカワセミの捕食行動を見ていたのだが、その後の水浴びは僕のすぐ前で行われた。カメラマン達の存在を嫌ってのことかも知れない。小鳥の気持ちを察すれば、まあっそんなもんである。写真は、水浴びのために飛び込んだ水面から枝に戻るカワセミ。Photo:2014/02/05 @京都府立植物園