2009年12月27日日曜日

第百七十九夜/セグロセキレイ

 胸を張って、尾っぽを上下に振りながら歩こう・・・八幡堀(近江八幡市)の川べりでそんなことをいいながら歩いていた鳥。セグロセキレイは日本固有種。似た仲間でハクセキレイという種がいるが名前に反して背中は黒い。2種の区別は、ほっぺたが白いのがハクセキレイ、ほっぺたが黒いのがセグロセキレイ。Photo:2009/12/27 @八幡堀、近江八幡市、滋賀県

2009年12月24日木曜日

第百七十八夜/イカル

今の季節、エノキやムクノキ林のなかからぱちぱちと音がすればきっとこの鳥が地面に落ちた実を食べている音。そんな時は梢から「キーコーキー・・・・」と面白いさえずりも聞こえているに違いない。スズメを一回り大きくしたサイズの鳥で、どこか文鳥に似ている。太いくちばしで堅い樹の実を割って食べる。Photo:2009/12/22 @京都御苑、京都市

2009年12月23日水曜日

第百七十七夜/ハヤブサ

林を歩くとぱちぱちとはっきりとした音が地面からする、イカルが地面に落ちた樹木の実をくちばしで割って食べる音だ。近づくと30羽ぐらいの群れがいっせいに飛び立ち近くの梢に移動する。梢をみるとシジュウカラやメジロが枝先にとまり昆虫を探す様子も見れた。しばらくすると梢の向こうに一羽のタカが滑空していた。とっさながらも写真を数枚撮ることができた。オオタカだろうと気にしなかった・・・しかしやはり気になる。オオタカと思いながらもやはりどこか違った。夜、写真を拡大して見るとそこに写っていたのはまぎれもないハヤブサだった。しまった、もう少しじっくり見ればよかった。Photo:2009/12/22 @京都御苑、京都市

2009年12月19日土曜日

第百七十六夜/風変わりなハチ

ハスの葉もすっかりしおれてしまって、枯れた茎にいくつもの茶色く変色した葉が垂れ下がる。この枯葉を眺めているうちに何かいそうだと直感した。早速、いくつもの葉の内側を見るとクモやクサカゲロウが見つかった。なかでも写真のヒメバチは大物だった。ヒメバチの仲間のコンボウアメバチ(コンボウアメバチ亜科
Gravenhorstini 族のなかの1種、詳しい種名は判らない)、体の形と色が面白い。詳しく同定するとなるとこの個体を専門家に見てもらう必要があるが、今回はアメバチがいることが判っただけで十分だ.虫を見つけるコツは、直感を大切に、そして先入観を捨てること。Photo:2009/12/16 @京都御苑、京都市

2009年12月3日木曜日

第百七十五夜/ゴマダラチョウの越冬

 昨日までの陽気が一変して冷たい雨の一日となった。モミジ、イチョウ、桜の色づいた葉がつぎつぎと落ちる。地面に黄色や紅の円形模様が現れる。エノキの葉もずいぶんと落ちている。そろそろ見れるだろうとエノキの根本の落葉をめくるとすぐに見つけることが出来た。頭に2本の角、背中には3対のトゲ状の突起物、これがゴマダラチョウの越冬幼虫。同じ場所に先週はまだ見つけることが出来なかった。Photo:2009/12/03 @京都御苑、京都市