2009年1月29日木曜日

第五十五夜/森のカタツムリ


 ブルネイの熱帯雨林でとても美しいカタツムリを見つけた。直径25mmぐらいだから大きくはないが,不思議な模様を持っていた。よく見ると透明な外殻の中に茶色い模様があり,その奥に下地の茶色が見える,例えるなら「水ようかん」もしくは「アップルコンピューターMACのマウス」のような感じでもある。表面は非常に滑らかで,透明感のある光沢。なんとも不思議なカタツムリだった。まったく写真を撮るのも忘れ見とれてしまった。(後で一枚しか撮っていないことに気づいた)熱帯の森を歩くと驚くほど不思議で,美しい生きもの達に多く出会う。しかし,その個体数は驚くほど少なく,このカタツムリにはもう二度と会う事は出来ないかもしれない。もちろん種類は判らない。そして森の消滅と共に数多くの生きものが人知れず地球から姿を消していく。生物多様性の森を歩くといろいろな思いが頭をよぎるのだ。【2009/01/29】
Photo(上):外殻の拡大,水ようかんみたい。 Photo(下):カタツムリの全体像,葉っぱの下側に付いていた。どうやって他の個体と出会うのか?@Batang Duri. Brunei 2009/01/16

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