2009年2月24日火曜日

第六十八夜 冬のニホンミツバチ

 仕事の出張先で以前から観察をしているニホンミツバチの巣を見に行く。霊園の中にある一本のヒノキのウロに営巣して5年ほど経つ。人通りの多いところではないが,通常は危険と思われすぐに撤去されてしまう。そこで「ここに巣をつくるミツバチはニホンミツバチです。いたずらしないかぎり刺す事はありません。見守ってやって下さい。」と張り紙をした。実際にとてもおとなしく,この巣の写真を何度も撮った時も,巣の入口に止まっているハチを指で触った事も刺される事は無かった。(でも真似はしないでください)もちろんこの件は霊園管理事務所にも伝え,巣の保護をお願いした。効果があったのか一度の苦情も無く,撤去される事も無く営巣している。今日はその木のウロの下に一片の巣が落ちていた。拾い上げると一匹のニホンミツバチが止まっている。巣には冬の蓄えの蜜はなく,空っぽだったのでこのままで越冬出来るかは確かではないが,巣をウロの奥に入れておいた。暖かな日には梅花の蜜を求めて飛ぶと思う。もうすぐ春だ頑張れ。【2009/02/23】
Photo:2009/02/23 @谷中霊園,東京都台東区

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