2013年8月20日火曜日
第五百十六夜/風に揺れる秋の気配
野生の生きもの達を見ていると暑い暑いと思うのは人間ばかりではない。いつまで暑い夏が続くのかと心配にもあるが、すこしばかり鳴き声に勢いが無くなったセミや、渡り準備をしている野鳥、そして植物の変化を見ていると秋が始まりつつある事に気付く。水辺でギンヤンマの黄昏飛翔が始まろうとする少し前にヨシ原に差し込む光と風、キンエノコロ(イネ科)の穂先が風に揺れとても美しく暑さを忘れさせてくれる。きっと生きもの達もどこかで同じこの風景を見ているはずである。Photo:2013/08/19 @西の湖、近江八幡市
2012年10月16日火曜日
第四百二十三夜/竹林に浮かぶ緑の島
林床に浮かぶ小さな緑の島を見つけた。ここは竹林の中である。これぐらいの緑ならどこでもありそうだが竹林の林床の植物生態は意外に貧相である。竹林に浮かんだようなわずか直径50cmほどの切り株島には、数種類のシダ類とそれ以上の樹木の実生や草が育っている。なんと10種類以上の植物が寄り添っているようだ。なぜだろうかと考えると、竹林の枯葉が堆積した場所に樹木や草の種が落ちても発根→発芽→成長まで至らない、地面から少しでも盛り上がっていると光が得易いのだろう・・・と想像した。人にとってどうってことない一つの切り株が作る新しい環境、ここに新しい命の可能性が生まれる。Photo:2012/10/13 @栗東市、滋賀県
2012年9月3日月曜日
第四百三夜/森のソーセージ?
フィールドにしている里山で見つけたツチアケビ(Galeola septentrinalis)。大きさも色もまるでウインナーソーセージがなっているようだ。このツチアケビは、アケビの仲間ではなくラン科植物(腐生ラン類)、ただしこのランは光合成を行う葉を持たず、養分のすべてを共生菌に依存している。一年を通して地上部に葉はなく、初夏に花茎を地上に伸ばす。花茎は高さが50 - 100cmに達し、あちこちに枝を出して複総状花序となり、枝の先端に花を咲かせる。花は3cm近くになりかなり大型。花の頃に同じ場所を通ったのに全く気付かなかった。来年の夏に期待しよう。Photo:2012/09/02 @栗東市、滋賀県
2012年8月17日金曜日
第三百八十八夜/ハスの花
ハス・蓮(Nelumbo nucifera)の花びらが一片、二片と散りつつある。ちょうどこちら側半分が落ちて理科の教科書にでも出てきそうな「花の構造断面」というような状態になっていた。茎、花びら、おしべ、めしべ(結実しているけど)のつき方がよくわかる、手前には葉まである。ハスはインド原産のハス科多年性水生植物、花を「蓮華」(れんげ)といい、仏教とともに伝来し古くから使われた名である。 また地下茎の「蓮根」(れんこん、はすね)や実は、野菜や生薬として利用される。茎からは繊維が採れ、葉は料理に使い、お盆の行事には欠かせない。全草が古くから利用される植物。ここで新しく疑問、花びらの数は何枚あるのか。Photo:2012/08/17 @京都御苑、京都市
2010年5月17日月曜日
第二百夜/森を見て生きものを想像する
2009年5月5日火曜日
第七十九夜/ハルリンドウ
2009年4月21日火曜日
第七十三夜/オドリコソウ

今日は小雨の中、京都御苑を歩く。野鳥は、スズメ、シジュウカラ、コゲラ、メジロ、ハシブトガラス、キジバト、ドバト、ムクドリ、ヒヨドリ、ビンズイ、イカル、シメなどいつもの顔ぶれ。ただし特記としてアカハラ、コマドリが見れた。両者、大きさの差はあるが同じツグミ科の仲間、胸羽が赤いところも似ているのが面白い。コマドリはカメラ視線でバードバスに来て、多くのカメラマンに囲まれていた。一方、アカハラは一羽でしきりに枝垂桜の下で落葉をかき分け、時折なにかをついばんでいた。アカハラが落葉かきをしていた場所で同じ様にしてみたけれどアリぐらいしか見当たらなかった。はたしてアリを食べていたのだろうか?公園協会のSさんにオドリコソウの群落を見せて頂く。草地でおなじみのヒメオドリコソウに比べ草丈も高く、花も一回り大きな感じがする。ケヤキの林床に群落を作っているためかヒメオドリコソウのような暑苦しさはない。ここでは、白花と薄いピンクのものが見れた。【2009/04/21】Photo:@京都御苑
2009年1月27日火曜日
第五十三夜/野生のドリアン
今の季節,マレイシアは果物の王様と言われるドリアンのベストシーズン,僕も久しぶりに大好物のドリアンを沢山食べた。ドリアンの楽しみは食べるだけにあらず。トラックの山積みドリアンの中から自分の好みの味を探す事から始まる。柄の状態,針の感じ,重さ,振った時の振動,そして最後に皮をすこし開いて香りを確かめる。探すのに15分,やっとありましたこれぞと思える一個。やっぱりうまい。田舎に行けば市場で野生のドリアンを売っている(街で売っているのは果肉の多い栽培種)。今回もいろいろなドリアンを見る事が出来た。中でもブルネイの森で食べた野生のドリアン(実の表皮が赤く,棘が緑,そして中身が濃い黄色)は果肉は少なかったのだが,いままで食べたドリアンで一番濃厚な味で美味しかった。山では,ナタ(パラン)で棘を全部取り去ってから,半分に割って食べます。食べ終わった種を川に捨てると残った果肉に魚が群れます,森に捨てるといろいろな動物や昆虫がにおいにつられてやってきます。みんなドリアンが好きなんですね。不思議に現地の人も食べ終わった種を遠くに投げ捨てます。そうやってドリアンの種は森に暮らす生きものによって遠くに運ばれます。ドリアンは甘い果肉を野生動物に食べさせることによって子孫を森に広げる。そして森に住む民(ここではイバン族)は,ドリアンやラタンを始め森に暮らすために必要な様々な草木(有用植物)を守り・残していく。一見,全く手つかずに見える森にも自然生態系の一部に組み込まれた森の民が大きく関っている事が判る。上手く出来ていますね。だからドリアンは森で食べて,種を遠くに投げるのが正しい食べ方?【2009/01/27】Photo(上):野生のドリアン,直径20cm〜25cm,実の表面は赤く,棘が緑。Photo(下):ナタで半分に割って果肉を食べます。中に見える楕円形の白い部分は種の断面,種と皮のあいだのクリーム色の部分が果肉 @Batang Duri. Brunei 2009/01/16
2008年12月29日月曜日
第四十八夜/スギから生まれたカシの木?

今年最後のお墓参りに行く。お墓のすぐ横の杉の木を見るとやや不思議・・・よく見ると幹の途中から別の木が生えている(写真下)。今までぜんぜん気づかなかった。さて別の木とは「アラカシ」、つまり常緑性のドングリの木である。杉の木の周りを見てもアラカシは生えていない。ドングリが風に乗って杉の木の洞(うろ)に飛び込むこともあり得ない。きっと小鳥などの小動物が杉の木の洞(うろ)にドングリを隠して、その実が芽生えたのだろう。さて次の疑問、このカシの木は一本か、何本かの芽生えだろうか?カシの根元(つまり杉の木の幹)をみるとこぶ状になって、そこから細い枝が何本も生えている。カシの木の仲間は、枝や幹を伐られたとしても細い芽(ひこばえ)をだして(このことを萌芽=ほうがと呼ぶ)株状になる特性が強い。このカシの木を見ると以前に伐られた様子もあまりうかがえない。ひょっとすると小鳥が冬支度のために洞(うろ)に蓄えたドングリがいっせいに芽生えたのかもしれない。しかしカケスやリスが実の実を洞に隠すことはあるが、この街中の墓地で他の動物でこんなことをするのがいるのか?今後、どんな成長を見せてくれるのか、お墓参りの時の楽しみが増えた。一本の木を見て頭の中ではいろいろなシーンが想像された。【2008/12/29】Photo:@京都市左京区黒谷
登録:
投稿 (Atom)





