2013年2月27日水曜日

第四百四十六夜/狂気のトビ

 10羽以上のトビ(Milvus migransがものすごい勢いで上下に行ったり来たりしている。その高さはちょうど橋の欄干から数メートル上で、そこから急降下で川面まで降りて、再び舞い上がる。橋上から下を見るとすぐ下にトビの背中が見える、なかなか見ることのないアングル。近すぎて、かつ速いので小さなデジカメでは撮れなかった。トビが騒いでいたその訳は、橋下で女性がカモに与えるパンのおこぼれだった。水面を流れて来るパンに狙いを定め急降下して捕まえようとしていたのだった。その飛び方があまりにもすごかったので歩行者も一様に橋上から下を眺めていく。歩行者のすぐ近くを飛ぶので危険な場面もあった。カモに餌を与える気持ちは解らないでもないが、これがトビへの餌付けとなり、日曜日の川岸のピクニックのお弁当をさらう危険な行動に結びつく。Photo:2013/02/27 @鴨川、京都市

2013年2月26日火曜日

第四百四十五夜/思わぬ場面でやってきたオオタカ

 仕事の出先で打ち合せ中、窓の外にオオタカ(Accipiter gentilisを見つける・・・なんでこんな時にそこに現れるんだ・・・打ち合せ相手の肩越しにタカを見つけてしまった。決して打ち合せをぞんざいにしていた訳では断じてない。ただこちらを見下ろすように枝に休むタカを無意識に自分の目が気付いてしまっただけである。ここはやはり「話を中断するようで申し訳ありませんが、窓の外を見て頂けるとオオタカが・・・・ます」と言うよりほかはないこんなチャンス多くはないからだ。オオタカは、大きな雄の成鳥。さすがに打ち合せ中なので双眼鏡など持ち合わせていない、カバンの中のコンパクトデジカメを取り出し一枚だけ撮る。ゆっくりと休息をした後オオタカは、するりと飛び去っていった。会議室(ここは将来、小学校の職員室)からお茶を飲みながらオオタカが見れるなんてなんと贅沢な会議だろう。Photo:2013/02/26 @浅小井、近江八幡市

2013年2月19日火曜日

第四百四十四夜/スズメバチの越冬(続)

 前回のスズメバチの越冬個体を定期的に見ると興味深いことに気付く。今日は小雪がちらつき大変に寒い。スズメバチが越冬している樹皮裏返しにしてみると、いかにも今日は寒いらしく、脚も触覚も、翅までも体の下側に密着させている。人間が寒いに日に体を丸くしているのと同じだ蜂の場合、表面積の広い翅は特に体温を奪われ易いのかもしれない。樹皮をそっと元の場所にもどしておく。Photo:2013/02/19 @京都御苑、京都市

2013年2月14日木曜日

第四百四十三夜/岸辺の樹で休むトビ

 ヨシ原の岸辺にいい枝振りの柳がある、いつも何かが休息しているのでよく見ることにしている。今日は、トビが一羽休んでいた。写真には入っていないが右側の枝端にはアオサギが止まっている。Photo:2013/02/14 @西の湖、近江八幡市

2013年2月5日火曜日

第四百四十二夜/スズメバチの越冬

 朽木の皮をめくると一匹のコガタスズメバチ(♀ Vespa analis Fabriciusiが現れた。越冬中のスズメバチなんて滅多に見れない。越冬中なので動くことの出来ない彼女(女王蜂)を手に取る様に観察できた。時間が経つにつれて大アゴを動かしたり、腹部の先端を動かしたり、飛ぶことは出来ないと判っていてもやはり慎重になる。静かに樹皮を元に戻しておいた。女王蜂が越冬から目覚めるのは、あと2ヶ月ほどはかかるだろう。Photo:2013/02/05 @京都御苑、京都市

2013年2月1日金曜日

第四百四十一夜/カメの目覚め

 毎年、2月頃にカメが水面に現れる、つまり越冬から目覚める。不思議にもしばらく経つとまた見れなくなってしまう。池の底で越冬していたものが、まさか息継ぎに上がってきた訳ではないだろうが一たん目覚め、また暖かくなるまで池底にもぐるのだろうか。水面にぽかんと一匹だけ浮かんでいたカメ(アカミミガメ)の甲羅は泥だらけである、今まさに池底から浮かび上がってきたようだった。Photo:2013/01/29 @京都御苑、京都市