滋賀県の湖東の近江八幡市・西の湖のヨシ焼きが例年よりも約1週間遅れて行われた。良質のヨシを育てるために毎年春に行われるヨシ焼きでヨシ原の環境が守られ、結果としてそこに棲むいきものの生息環境が維持されてきた。ヨシ焼きが行われるとカラスやトビやアオサギが周辺より集まって来る。ヨシ原から逃げ出す小動物や逃げ遅れて命を落としたものが目当てである。またトビは煙浴のような行動も行う。今日は、ヨシ原から逃げ出たイタチと遭遇。あぜ道をどんどんこちらの方に走ってきたかと思うとぴたりと立ち止まった。気にしているのは僕の方ではなく、僕の後ろからやってきた散歩のイヌの様だ。イヌもイタチを見つけ吠えた、するとイタチの表情が一変し、、、つまりそれまでゆるく円弧をしていたシッポが真っ直ぐにピント伸びたからその緊張度がわかる。数秒、イヌの方を気にしていたが瞬時に草むらに飛び入った。Photo:2019/04/04 @北之庄沢、近江八幡市、滋賀県
*しばらく休んでいました当ブログを再開します。(2019/04/18)
2019年4月18日木曜日
2016年3月27日日曜日
第八百二十八夜/キツネの死
西の湖のヨシ焼きが最盛期となった。ヨシ焼きが終わるとヨシの芽吹きが急速に始まるのでヨシ原の風景が一年で一番変化する時期なので見逃せない。黒化したヨシ原を歩くとその地熱の熱さに驚く、昨日火入れがされたにも関わらずである。遠赤外線なのだろうか体がぽかぽかしてきて歩きながら眠気が襲ってくる。そんなヨシ原の一本道の窪地に1匹のキツネ(Vulpes vulpes japonica)が横たわっていた。最初、寝ているのかと思ったが、残念ながら死んだ♀だった。毛はとても美しくフワフワで、若い個体のようである。毛の表面にはヨシ焼きの灰がほんの少しついていた。外傷無し、ふっくらとした体なので餓死でもない。弱って倒れたようでも無い。車との接触で運転手が窪地においたのかもしれない。またこのキツネにカラスやトビ、タヌキにかじられた後もまったくないので、まだ死後数時間しか経っていないと思った。冬を無事越し、いよいよ春という日を向かえたのに残念だったろう、ただ顔を見ると穏やかな表情が本当に眠っているようだったことに少しほっとした。キツネは美しい動物だと思う。
Photo:2016/03/27 @西の湖、近江八幡市、滋賀県
2015年10月15日木曜日
第七百八十二夜/ホンドタヌキ
ヨシ原の農道を歩いていると向いからこちらに気付かずに歩いて来たホンドタヌキ(Nyctereutes procyonoides 英:Raccoon dog)の若い個体。立ち止まって待っていると、ようやく5メートルほど前でこちらに気付き、迷った末に横の草むらに入って行った。もう一度見たいと思い同じ場所で待つこと30分、今度はすぐに気付かれた。先ほどと風向きが変わり、待っていた位置が風上になっていた。じっとしていても匂いでこちらの存在が瞬時で判るようだ。Photo:2015/10/15 @西の湖、近江八幡市、滋賀県
2015年10月12日月曜日
第七百七十九夜/ヨシ原で見つけた骨
子ども達と西之湖周辺の生きもの観察会を行う。子ども達がヨシ原で見つけたばらばらの白骨。並べてみるとほぼ一頭分のタヌキの骨だった。残念ながら下アゴは見当たらない。子ども達が骨をいじるのに、参加のお母さんは一言も「気持ち悪い」とか「汚いからやめて」と出ない、心のどこかに少しぐらいはあるだろうけど。お陰で子ども達の探究心が深くなる。最後は小さな木の根元に並べお墓とする子ども達。Photo:2015/10/12 @西の湖、近江八幡市、滋賀県
2015年7月20日月曜日
第七百四十六夜/チョウセンイタチ
ヨシ原の農道を歩いていると前からひょこひょこと歩いて来たチョウセンイタチ(Mustela sibirica 英:Siberian Weasel)。餌を探しているのだろう、こちらに気付かずにどんどんやって来る、ようやくこちらの存在に気付き立ち止まり地面に座る。しばらく観察し合い、イタチはあぜ道を歩き去った。その後、同じ場所でタヌキと出会い、タヌキもまたあぜ道を歩き去った。彼らだって歩き易いところを歩くんだな。Photo:2015/07/20 @西の湖、近江八幡市
2015年2月4日水曜日
第六百九十二夜/闇に消えるホンドギツネ
写真の明るさを調整してもあまりにノイズが生じて人にお見せできる写真ではない。でも一応、ホンドギツネ(Vulpes vulpes japonica)の姿。双眼鏡で見るとまさにこんな感じである。長くふんわりとした尾の先が白く、遠くからでもはっきりとよく判る。このマークは、仲間とのコミニュケーションに使われるのだろうか。キツネの通り道にいた僕を迂回する様に田んぼの畦を歩き出した。Photo:2015/02/03 @西の湖、近江八幡市
2015年2月3日火曜日
第六百九十一夜/キツネとタヌキ
すっかり暗くなった葭原(よしはら)近くでホンドキツネ(Vulpes vulpes 英:Common Fox)を観察していた。大きな個体で僕の20mほど前の農道に座っていた。双眼鏡で目が合う、向こうもこちらを見ていた。彼はさあどうしようかなと考えあぐねているよう。多分、彼が通りたい道上に僕がいるのだろう。カメラをカバンから取り出し、キツネを見ると既にいない、一瞬のことである。こちらの動きを良くみていることに驚く、僕を避ける様にして田んぼのあぜ道を通り、再び農道に戻る、僕を避けて通ったことになる。なおも双眼鏡で追うと、彼は川の堤防を歩き、途中でおしっこをし、下手の橋を渡り、やがて町の方角に消えて行った。近くの中華料理店のゴミ捨て場にでもいくのかな? 肉眼ではもう見えないが、双眼鏡で見るとシッポの先の白毛が目立つので暗くても判り易い。さてキツネが去ったすぐ後、今度はホンドタヌキ(Nyctereutes procyonoides viverrinus 英:Japanese Raccoon Dog)が葭原から騒がしく現れた、2匹がじゃれ合う様に歩いてる。最初の1匹は僕の存在をまったく知らない様にすぐ足先1mを駆け抜けて行く。それを追ってきた後の1匹は僕に気付き、目の前で葭原に引き返して行った。さて先にすり抜けて行ったタヌキはどうしているかと見ると、少し先で後の1匹を待っていた(写真)。キツネとタヌキ・・・どちらも同じ時間に、同じ道を歩いて来たことは興味深い。Photo:2015/02/03 @西の湖、近江八幡市
2014年12月17日水曜日
第六百八十一夜/奈良のシカ
奈良の東大寺南大門でホンシュウジカ(Cervus nippon)が迎えてくれた。カメラのレンズが鼻先に触れるまで近づくことが出来る。こんなことが出来るのはここだけ。瞳を見るとウシ(偶蹄)目の特徴の横長の瞳孔が見える。よく剥製を見るとこれが間違っていることも多い。以前、超有名な国立公園のビジターセンターにおかれている剥製でも、その瞳はまんまるだった。Photo:2014/12/17 @東大寺、奈良市
2014年11月15日土曜日
第六百六十七夜/罠にかかったイノシシ
観察フィールドの里山に行くとそこで待っていたものは、「くくり罠」にかかったイノシシの当年子、まだ体長60cmに満たない。この農作地のイノシシ、シカ被害は承知しているものの、罠にかかった子どもはさすがに見るに辛い。これが大物だと見るのも怖いだろう。近年のイノシシの激増の原因を考える。イノシシ猟の解禁は、11月15日の日の出から、この罠にかかったイノシシを見つけたのは朝9時45分頃、状況から当日の日の出以前に仕掛けられたものであると思う。しかも地主さんへの事前連絡もなかった、違法であることは否定できない。Photo:2014/11/15 @栗東市、滋賀県
2014年3月15日土曜日
第五百八十六夜/出会いは突然やって来た・ホンドタヌキ
仕事帰りの車の中、電話が鳴った。ちょうど河川敷だったので車を停め、電話の相手と話をしていると3mほど前の草むらにタヌキ形のしたシルエットがあった、暗いのではっきりとは判らない。電話を終え、よく見るとまぎれもなくタヌキ(ホンドタヌキ Nyctereutes procyonoides viverrinus)が座っていた。ちょうどこの辺りのあぜ道には、農家が捨てた野菜があり、かじり後のついたダイコン、カブなどが転がっているのは知っていた。これがタヌキのものであることも、貯め糞の場所もいくつか知っていた。でもなかなか会えなかった。ところが出会いは突然やって来たと言う訳だ。しかも2頭いる。脅さない様にゆっくりとカメラを構えまず一枚、もう一枚と思ったら少し離れたところにいた1頭が草むらに逃げ込む、それにつられこのタヌキも後を追って草むらに消えた。しばらくしていると「ギャウギャウ・・」と騒がしい声と共に2頭が草むらから堤防上の道に上がって来た。これから餌を探して徘徊するのだろう。Photo:2014/03/15 @浅小井、近江八幡市
2014年3月4日火曜日
第五百七十九夜/タヌキのトイレ
ヨシ原を歩くといくつかの獣の糞の塊を見つける。糞の一個の大きさは小型犬のものほど。よく観ると草、柿、カボチャの種がたっぷり入っている、どれも新しい。これが【タヌキの貯め糞】、つまり彼らのトイレである。巣穴の近くにいくつかもっているようで、どれも開けた場所や軽トラが通る道の上にあり、貯め糞からはヨシ原の中に向かって細い獣道が続いていた。今度は、この貯め糞の近くに自動カメラを設置しようか。Photo:2014/03/03 @西の湖、近江八幡市、滋賀県
2013年12月13日金曜日
第五百六十夜/テナガザルと遭遇
森を歩いていると突然、比較的近くの木立から「ホウホウ・・ホウホウ・・」と大きなかけ合いの鳴き声がした。この声は昔、ボルネオの森でも聞いたことがある。だからこれがテナガザルの声であることはすぐに判った。ただどの梢で鳴いているかが判らず、時々する声だけたよりに探す。頭上でテナガザルが枝を飛び越えて行く音で場所が判った。地上より20メートルほどの梢で2頭のテナガザルがこちらを見ていた。完全にこちらの姿は見られている。こちらを気にしながらも2頭のテナガザルは時折、森中に響く声で鳴き合っていた。1キロほど先の森からも同じ声が聞こえていたので別の個体がいるはずである。このテナガザルは、テナガザルの中では最も北西部に分布し、インド北部からミャンマーにかけて生息するフーロックテナガザル(Hoolock)。テナガザルの声は、約1時間ほど続いたが午前10時30分になるとぴたりと止み。やがて居場所も判らなくなった。距離にして約25メートル、野生のテナガザルが至近の距離で見れたことはラッキーだった。残念なことにこの時は、コンパクトデジカメしか持ち合わせておらず、写真は見ての通りであるが、肉眼にしっかりと焼き付けて来た。奥の黒い個体が♂、こちらを向いて宙を飛んでいる白っぽい個体が♀。Photo:2013/12/13 @Pyin Oo Lwin, Myanmar
2013年9月16日月曜日
第五百三十五夜/見物人とヌートリア
台風一過、川岸にはいつにもまして増水した鴨川を一目見ようと沢山の散歩の人・・・濁流の川面の写真を撮っている。この「物見遊山」的な行動は、のんきなことのようだが一種の本能にある「危険回避」のためのものであるらしい。(こんな流れに落ちるとヤバいぞ・・・と言う訳である)そんな川岸に数人の人が「何か」を見ていた。野次馬で行ってみると、そこには1匹のヌートリア(Myocastor coypus)が草陰で昼寝中。その表情には、洪水にも余裕の感じすらある。さすがに水辺に暮らす野生動物(ただし特定外来生物)。さすがにと言えども、昨年の台風12号では一家離散してしまった・・・やはり基本的には湿地や止水が生活域であり流水域の生きものではないことが判る。見物人達からは「あれなに?」という会話がしきり、多くの人はよくテレビで見るカピバラと思っているよう。まあっ同じげっ歯目(ネズミ目)だから、長いシッポが隠れていれば判らない。Photo:2013/09/16 @荒神橋、京都市
過去のヌートリアの話題:
第三百五十七夜 2012年6月24日
第二百四十七夜 2010年9月24日
第百八十二夜 2010年1月11日
第三百五十七夜 2012年6月24日
第二百四十七夜 2010年9月24日
第百八十二夜 2010年1月11日
2013年3月15日金曜日
第四百五十夜/アブラコウモリ
窓の網戸にへばりついているコウモリを教えてもらった、アブラコウモリ(Pipistrellus abramus)のようである。ここは建物を改修中の学校、ひょっとすると工事中の屋根裏から驚いて飛び出た個体が帰る場所がなくてそのまま網戸に止まったのかも知れない。3、4日前から同じところに止まり動かないと言う。ここで冬眠せざるえないという訳か。コウモリにとっては、ありがた迷惑だろうが、お菓子の箱に穴を開け、捕獲したコウモリを箱に入れ、元の場所近くにぶら下げておいた。捕獲する際に、かすかな声で「チイイ、チィ・・・」と鳴いた。Photo/2013/03/14 @浅小井、近江八幡市、滋賀県
2012年6月24日日曜日
第三百五十七夜/ヌートリアの餌付けは OK?
鴨川でこんなシーンに出会った(写真上)。子ども達がパンを与えるのは巨大ネズミのヌートリア(Myocastor coypus)、川岸からパンを求めて上陸し、子どもが手から差し出すパンを食べている。付近をみるとこの大きなネズミが1、2、3、4・・・全部で10頭、大きな個体が2頭(鼻先から尾の付け根までが約45cm程度)、それ以外の8頭は一回り小さく鼻先が白い、今年の子どもらしい(鼻先から尾の付け根までが約30cm程度)。家族の一群のようである。パンを与えていた(人間の)子どものお母さんに聞くと、ここのヌートリアは3年程前から居て、今来ている子どもネズミ達はこの前までは15〜20cmほどだったと言う。子ども達が与えるパンをもらいにくるのは、ネズミばかりではなくハトやカモ(実際は合鴨)、コイもいるがなかでもこのネズミ達は特に慣れている様子で鳥達は遠巻きに餌のおこぼれを狙っている。ヌートリアはさほど視力がよくないらしく、カメラを構えているとレンズに鼻先が触れんばかりに、においを嗅ぎにやってきた(写真下)。
自分が子どもの頃、動物に餌を与える事は楽しいと感じた、また餌を食べる彼らをかわいいと思った。だから餌を与える人間側の気持ちも理解できるが、人間の子ども達が「ヌーちゃん」と呼ぶネズミの子ども達、今後彼らは人から餌を与えられることを習慣とする。餌を与えられることで繁殖頭数も増加するだろう・・・いずれ新しい問題が起こる事は明らかだと思う。Photo:2012/06/24 @鴨川、京都市
ヌートリアの話題:
第百八十二夜 2010年1月11日
第二百四十七夜 2010年9月24日
第百八十二夜 2010年1月11日
第二百四十七夜 2010年9月24日
*1:原産地:南アメリカの中・南部(チリ、アルゼンチン、ウルグアイ、パラグアイ、ボリビア、ブラジル南部)。日本には1907年に上野動物園に初めて
輸入された。その後、1939年(昭和14年)に軍用の毛皮獣として150頭が輸入された。第二次世界大戦中は、防寒用の毛皮を採り、肉は食用とするため
に多数飼育されたが、第二次世界大戦が終わると需要がなくなり、放逐されたり屠殺されたりした。生き残ったものが野生化し、各地で帰化した。毛皮はカワウ
ソのように上質で、カワウソの毛皮と称して売買されたため、カワウソのスペイン語<ヌートリア>がまちがってこの動物の呼び名になったという。
2012年4月22日日曜日
第三百三十夜/タヌキのためフン?
京都御苑で見つけた「貯めフン」。習性から察するとタヌキの仕業か? タヌキは行動範囲の中に糞をする場所を決めていて、1頭で約10か所のため糞場があると言われている。今日見つけた「貯めフン」の内容物はほとんど銀杏(イチョウの種)、すごい量である。探してみるとすぐ近くにイチョウの大木がある。それにしてもこれだけの銀杏を食べて体は大丈夫なんだろうか?・・と心配してしまう。 「胃腸」だから大丈夫って? それにしても京都御苑のタヌキは昼間どこに潜んでるのだろうか? Photo:2012/04/22 @京都御苑、京都市
2011年2月23日水曜日
第二百七十二夜/キツネの巣穴と昼間のフクロウ

仕事の現場でキツネの巣穴を見つける・・・といってもあまりにも判りやすい場所で驚く。さてここは今までなんども通った場所である。今まで気付かなかったことの方がおかしい。砂山に直径25cmぐらいの穴が3本、内2本が奥まであるようだ。穴の入り口には真新しい足跡が残る。肉球で出来たくぼみの砂はまだ湿り気があったから人の気配を察して巣穴に逃げ込んだのかもしれない。よくよく見ると巣穴の周りの砂は枯れ草の上に乗っている・・・ということは今年に入ってから掘られたものに違いない。キツネには気の毒だがこの場所は春にはグランドとして整備されてしまう。さてどうしたものか。この後、すぐ側で昼間に飛ぶフクロウを見た(めったなことでは見れないと思うのだが)、キツネがフクロウに化けて逃げていった? さほど羽ばたきもせず、羽音一つ立てずに樹々の間を滑らかに飛ぶその飛行に大変驚いた。フクロウが飛び去った辺りを見ると地面にいくつものペリット(餌動物の消化できない部分=毛、羽根、骨、うろこなどの塊)が見つかった。キツネの糞も沢山有る。見るとほとんどがネズミの毛と骨、キツネとフクロウどちらも知恵もの、両者ここではネズミが主食のようだ。Photo:2011/02/23 @浅小井、近江八幡市、滋賀県2010年9月24日金曜日
第二百四十七夜/生きるも死ぬも大切・ヌートリア

鴨川に架かる橋(丸太町)を渡っていたらかすかに生きものの腐敗臭がした。周りの道路を見るがそんなものはない。ふと橋から下の川を見ると30mほど離れたところに魚のような形をした物体。形からオオサンショウウオの死体と思い、橋を降りて河原に行く。不思議と近くでは腐敗臭は少なく、風向きで30m以上離れた橋上に匂いが流れているようだ。さて、この死体は巨大なヌートリア(巨大なネズミ)だった。全長90cmはあるだろう、頭部が背骨で骨盤・尾骨につながった状態でねじれている、その他は前脚が一本のみ。かろうじて骨が皮でつながった状態で肉部はほとんどない。口部には特徴のあるオレンジ色の湾曲した大きな歯が見える。鴨川では、この近く(二条大橋付近)で一頭だけ生息を確認している(第百八十二夜・2010年1月11日)。今回の死体はこの個体か、それとも別の個体か。先日の豪雨時に上流から流されて来たのかもしれない。水中にある時は魚などの水生生物に、河原にある時はカラスやトビの餌になったに違いない。生きるのも大切だけど、生きている以上は死ぬことも大切なんだなと思う。Photo:2010/09/24 @鴨川、丸太町、京都市2010年7月17日土曜日
第二百二十四夜/カヤネズミの巣
近江八幡にて来週行われる小学校のキャンプ準備で草刈り。背丈ほどの草地を刈り広げていたらススキの株の中程に大人のコブシ大のカヤネズミの巣を発見。ススキの葉を裂いて織り込んでいる。生きた葉を裂いて、生きた葉にからめているのでこのままでも茶色に枯れることはなさそうだ。巣はほぼ完成している様子、ひょっとすると中に赤ちゃんネズミが入っていることもあるから内部を見るのはよした。すっかりあらわになってしまったのでこのままでは子育て環境にたえないと思う。親ネズミには申し訳ない。来週のキャンプで子どもたちに見てもらおうとそこで作業をストップ。小学校のキャンプでは「森と水」の話を予定、どこかでネズミを登場させよう。Photo:2010/07/17 @近江八幡市北之庄
2010年5月9日日曜日
第百九十七夜/ツキノワグマの足跡
GWは、恒例の「善光寺花回廊」のイベントで長野行き。今回は11日泊の滞在。仕事も一段落、一日だけ里山歩きを楽しんだ。きれいな谷戸があったので散歩。途中、水田にクマの足跡を見つける。よく見ると肉球のへこみと爪がドロをかいた跡からそう時間が経っていないことが判る。ひょっとするとまだ近くでこちらの様子を伺っていたかもしれない。僕は生き物の写真を撮るのでかなり静かに歩く癖がついている。さてばったりと出会ったらどうしようかと思いつつも足跡を探しつつ歩く、でもこんな時は結構、敏感だから安全(だと思っている)。実際に歩いている途中、ときどき獣のにおいをかすかにだが感じた。翌日、山菜採りの人が熊に襲われたニュースがあった。山菜採りの人が襲われるのは、行動が静かな上に足元しか見ていないからだろうか。Photo:2010/05/02 @田沢、長野
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