2010年11月30日火曜日

第二百五十八夜/エナガの群れ

 京都御苑もすっかり秋も深まり北から渡ってきた冬鳥たちの数も増えた。雑木の梢では冬場、小鳥達の群れも観察できる。枝先や樹皮、葉っぱの中からしきりに餌をついばむ光景も観察できる。頭の上に小さな小鳥の群れがやってきた。見上げるとエナガがこちらを見下ろしている。一年中見ることができる鳥だが、樹木の葉がないことも手伝って冬場は特によく見れる。人を恐れることはないのだが、あまり地際には降りてこないので写真はおのずとお腹ばかりになってしまう。エナガとは、尾羽を「柄」たとえ、その尾羽が長いことから名前「柄長」がついている。たしかに尾羽の長さは体と同じほどある。体長12.5-14.5cm、体重5.5-9.5gぐらい。体長は長い尾羽の先までの長さを含むので、実際に見た印象はスズメよりずいぶん小さい。くちばしと首が短く丸っこい体に長い尾羽がついたかわいらしい小鳥である。Photo:2010/11/30 @京都御苑

2010年11月3日水曜日

第二百五十七夜/ぬいぐるみのようなガ・アカエグリバ


 銀色のハスの枯葉に、枯葉が一枚、一体これはなんだ? ぬいぐるみのような、古代魚のような、未知の生きもののような風貌。さらに目(複眼)をみるとこっちの目が回りそうな模様、カメレオンのような・・・この生きものは、「エグリバ」(=翅の一部がえぐられてる様に見える)というガの仲間の「アカエグリバ」の成虫。見れば見るほど翅の模様は枯葉そのもの、葉柄も葉脈もある、虫食ったような跡もある。見事! Photo:2010/11/02 @京都御苑、京都市