2014年8月25日月曜日

第六百五十四夜/帰って来たショウジョウトンボ

 自宅のお寺の池には、かつて多くのトンボを見ることが出来たが数年前、池の泥さらいが行われ、その後鯉が放流された。以後、トンボはオオシオカラトンボとウスバキトンボを除き姿を消した。今年ようやく数頭のショウジョウトンボ(Crocothemis serviliaが現れた、決して珍しい種でなくとも一度姿を消すと容易には戻らないことが判る。どこかの池からか飛来したのだろうか。来年からは元の様に普通に見ることが出来るかな。Photo:2014/08/25  @黒谷、京都市

2014年8月24日日曜日

第六百五十三夜/アブラゼミの夏もおわり

 お盆が過ぎて風はすっかり秋の気配? どこ無くセミの声も元気が無い。そのためだろうか警戒心が強いはずがほとんどレンズが体に触れるぐらい近づける。どこにでもいるアブラゼミ(Graptopsaltria nigrofuscata 英:Large Brown Cicada)の翅の紋様もものすごく不思議に見える。日本ではどこにでもいるアブラゼミだが、このような褐色の不透明な翅をもつ大型は世界的に珍しいようだ。Photo:2014/08/24 @京都御苑、京都市

2014年8月23日土曜日

第六百五十二夜/キアゲハ

 キアゲハ♀(Papilio machaonが花の蜜を吸う、体がものすごく重そう。腹部はぱんぱんにはち切れんばかり、卵がいっぱい詰まっているのいるのだろう。蜜を吸った後は、近くのセロリの新芽に卵を産みつけていた。Photo:2014/08/23 @小諸市、長野県

2014年8月21日木曜日

第六百五十一夜/セッカ

 まだまだ暑いのだが、不思議なものでお盆を過ぎると急にヨシ原も秋の風が吹き出したようである。一時のオオヨシキリの騒がしさも無くなった。時おりセッカのさえずりが聞こえる。見ると一羽のセッカ(Cisticola juncidis 英:Zitting Cisticola)器用に風になびくヨシの茎と葉に足をかけて止まっている。夕焼けを受けてヨシの茂みに入っていった。Photo:2014/08/20 @西の湖、近江八幡市、滋賀県

2014年8月20日水曜日

第六百五十夜/ショウリョウバッタ

 ヨシ原に向かう河川敷を車で走っていると突然、草地から飛び出した大きなショウリョウバッタ(Acrida cinerea 英:Oriental longheaded locust)がボンネットに止まる。さらに進むと砂利道にもアスファルト道路の上にもいっぱい休んでいることに気付いた。日暮れと共に気温が低くなると草地から出て来て行動が活発化するのだろう。Photo:2014/08/20 @西の湖、近江八幡市、滋賀県

2014年8月14日木曜日

第六百四十九夜/クマゼミの夏

 暑い夏はクマゼミ(Cryptotympana facialisが元気である。逆にニイニイゼミは少ない気がする。太陽が照りつける雑木林の樹冠を見上げるとたくさんのクマゼミが飛び交っている。クマゼミの鳴き声は、暑さを増幅させるような気がするが、錯覚ではなく確かにクマゼミが元気な日は気温が高いようである。同じ場所に雄(左)雌(右)並んでくれた。両者共に樹液(クサギ)を吸っている。Photo:2014/08/11 @京都御苑、京都市

2014年8月10日日曜日

第六百四十八夜/岸辺のオオサンショウウオ

 台風11号による降雨で鴨川が警報水位にまでなった。午後4時雨が止んだので川を見に行く、去年の台風12号時よりも水位は低い。橋上から下を見ると大きなものがうねっていた、オオサンショウウオ(Andrias japonicusだった。彼らも大水の時は、岸辺に上がり避難するのだが、街中のこんな近くで見るとはちょっとした驚きである。濁流の中を上流から流れてきたとすれば体に傷みが無いので、おそらく近くの淀みの主人かもしれない。この個体は体長75cmほど。今は中国産の個体が野生化し、自然個体との交雑が90%を越えるというから、この個体も例外ではないだろう。この個体は弱っていたようだが、目先にトビが舞い降りたので驚いて水中に戻っていった。Photo:2014/08/10 @鴨川、京都市

2014年8月7日木曜日

第六百四十七夜/夜のアオバズクに魅せられる 4

 ここ数日間、夜の森でアオバズク(Ninox scutulataの巣立ちヒナを観察している。今年の巣立ちは4羽、いずれも元気に夜の樹間を飛び回っている。親にエサをねだる鳴き声は変わらないが、自分たちでエサのセミを捕らえる場面を何度も見ることが出来た。飛び方もすっかりうまくなり、エサも獲れる、秋の渡りまでしっかりと体づくりをして欲しいと思う。近くにはカラスの塒(ねぐら)があるがカラスの行動が無くなる時間に、アオバズクが飛び始める、なかなか興味深い。彼らの飛行はとてもしなやかで美しい。Photo:2014/08/05 @京都市