2018年6月20日水曜日
第八百三十四夜/赤いクワガタ?
鮮やかな朱色の体に、黒い大アゴ、度々噂にされるヒラズゲンセイ(Synhoria maxillosa ツチハンミョウ科)。特にオスは、頭部と大顎が大きい。本来は、南方系の種類だが、近年、分布を広げ、本州の温暖地でも見られるようになっている。幼虫は、クマバチの巣に寄生(クマバチの幼虫の餌である花粉を食しているらしい)して育つ。成虫の体液にはカンタリジンという有毒物質が含まれ、皮膚に付くと炎症を起こす。子どもの頃、昆虫図鑑の絵を見て、正直なんだかへたくそな絵だな、こんな虫本当にいるのだろうかと思っていた。色といい、どこか体の形のバランスにも欠ける気がしてならなかったことを覚えている。だから京都御苑で初めて見た時は驚いた、目の前にその変な虫が、変なカッコしてとまっていたからだ。クマバチ♀が開ける巣孔の側に日がな1日じっと同じ格好でとまっている。その次の行動が読めない。丸一日付き合えば行動が判るかもしれない・・・ということは何となく判っているものの、まだ彼らにおつきあいしていない。Photo:2018/06/19 @京都御苑
2016年5月30日月曜日
第八百四十八夜/ヒメアシナガコガネ
地面を歩く小さな美しい黄色のコガネムシを見つける。始めて見る種類、図鑑でヒメアシナガコガネ(Ectinohoplia obducta)と判る。確かに後脚の長さが特徴的。Photo:2016/05/30 @ 伊那、長野県
2015年12月30日水曜日
第八百夜/ミドリセンチコガネ
ミドリセンチコガネ(=オオセンチコガネの緑色型 Phelotrupes auratus auratus)の写真が必要になり、秋に採取/飼育していた個体をもといた屋外に連れ出し自然状態に近くして撮影する。気温も低くなかったので良く歩く。時おり立ち止まり触覚を拡げ、何かを探ろうとしている。緑色に輝く体色が大変に美しい。胸部に撮影する自分の姿が映る。Photo:2015/12/30 @栗東市、滋賀県
2015年10月7日水曜日
第七百七十六夜/ウリハムシ
芥子粒ほどの云々・・という言葉があるが、この虫にあてはまりそう。実際はそれほど小さくはないけど。ウリハムシ(Aulacophora femoralis)が草地を忙しそうに歩いている。そろそろ越冬の準備かな?(成虫越冬)Photo:2015/10/07 @京都御苑、京都市
2015年9月7日月曜日
第七百六十五夜/ツクバネガシのドングリ
ツクバネガシの小枝を拾ったら、そのドングリのかく斗(キャップの部分)に穴一つ、切り取られた枝の断面は綺麗に。これはハイイロチョッキリ(Cyllorynchites ursulus)の仕業? コナラやクヌギの枝付きドングリにはよく見るが、ツクバネガシのものは初めて見る。Photo:2015/09/06 @京都御苑、京都市
2015年8月1日土曜日
第七百五十一夜/二つのハナムグリ
それぞれ個別に見るとどちらがどうだったか忘れがちなのがこの2種のハナムグリ。左がシロテンハナムグリ(Protaetia orientalis submarumorea)、右はシラホシハナムグリ(Protaetia brevitarsis)。区別は、頭の先の形状(写真では見えない)と前翅の中央部の白い紋様(シロテン:点状の塊、シラホシ:線状につながる)が、そして前翅の前後にのびる表面の強い張り出し(シラホシ)・・・こうやっていてくれると判り易いんだが。コナラの幹に巻かれたカシノナガキクイムシ防止のネットの上から樹液を吸うハナムグリ。Photo:2015/07/28 @京都御苑、京都市
2015年7月28日火曜日
第七百五十夜/カツオゾウムシ
全身にココアの粉をまぶしたようなカツオゾウムシ(Lixus impressiventris)。死ぬと粉がとれて黒くなってしまうが、生きているときはこの粉がよく目立つ、しかもこの粉はとれてもまた出てくるという。さて何に役立っているのだろうか? Photo:2015/07/28 @京都御苑、京都市
2015年7月22日水曜日
第七百四十八夜/ハイイロゲンゴロウ
堤防上の道に開いた穴(わだち)には、台風のあとの雨水が溜まっている。地道なのでその水は泥で濁ってる。その中を慌ただしく泳ぐ昆虫がいる、ハイイロゲンゴロウ(Eretes sticticus)。時おり通過する車が水を蹴散らしいっそう濁らせる、水深が浅いので日中はほとんど温水状態、おそらく数日もすれば干上がってしまうだろう。だがそんな状態の中、かれらは元気にやっている。まったくその逞しさには驚かされる。こんなところにやって来る捕食者はセキレイぐらいのものか。こんな場所も環境に耐えれば安全の水辺か。Photo:2015/07/20 @蛇砂川、近江八幡市、滋賀県
2015年7月5日日曜日
第七百三十五夜/オトシブミの1種
小さな虫の造形はなかなか興味深い、今日見つけたオトシブミの1種。上翅の中央の大きな突起と体色からヒメゴマダラオトシブミ(Paroplapoderus vanvolxemi)と思われる。調べてみると「山地に生息。体色は個体変異が多く、地色が赤褐色で黒紋のある型から全身黒色の型まである。上翅中央に1対の円錐状のコブを持つのが特徴的。触角と脚は全体的に黄色で、後脚腿節の半分ほどは黒色となる傾向にある。」京都御苑で見つかるのは稀なのか、今後調べてみる事にする。Photo:2015/07/05 @京都御苑、京都市
2015年7月1日水曜日
第七百三十一夜/幻の赤いクワガタ?
なにやら「幻の赤いクワガタ」と子ども達の間では評判になっているらしい? その正体は、ツチハンミョウ科のヒラズゲンセイ(Cissites cephalotes)。クワガタの仲間ではないが、その大きなアゴがそういうイメージをつくるのだろう。約70年前に高地で発見されかつては「トサヒラズゲンセイ」と呼ばれていた、その後、東南アジアのものと同種と判明し現在の種名となったらしい。近畿では和歌山県湯浅町(1976年),淡路島(1977年),神戸市北区(1985年)、大阪府貝塚市(1999年)その後、滋賀県(2008年)まで分布を拡大している。そして昨日、京都御苑で確認した。自然解説の案内板木部のクマバチの巣孔位置口に止まっていた。近くには他に♂1、♀1。この種の存在は子どもの頃から図鑑では知っていた。赤い体に大きな顎、そしてバランスの悪い頭部の形。なんともかっこう悪い虫だなと思っていた。それとようやく出会えた。本種の体内には有毒成分の「カンタリジン」を有します。体をつかむ、体液にふれる等して分泌された毒液が皮膚に触れると水ぶくれ等をおこします。ちょっと注意が必要。Photo:2015/06/30 @京都御苑、京都市
2015年6月21日日曜日
第七百二十九夜/キイロトラカミキリ
雑木林のなかに伐採ですっぽりと現れた広場、まわりには伐採された木々が積まれている、そんな場所にやって来たキイロトラカミキリ(Grammographus notabilis)。薄黄色に黒い紋があるカミキリムシ。大型のカミキリムシの鈍重さとは、まったく別で、枯れ木や伐採木の上を活発に歩き・飛び回っていることが多いので気付かない事が多い。体の全体が細かな微毛でおおわれ、体の紋様も薄い濃いの変化が多い。幼虫は、クヌギ、コナラ、ヤシャブシなどの枯れ木を食べる。伐採をして、幹や枝を積み上げておくと必ずやって来てくれる。Photo:2015/06/13 @鹿背山、木津町、京都府
2015年6月20日土曜日
第七百二十八夜/ノコギリクワガタ
夕方、コナラの樹液を目当てに、根元の落ち葉の間からすたこら急ぎ足で現れたノコギリクワガタ(Prosopocoilus inclinatus)。余程、空腹なのか早足だった。かつて僕が小学生の頃は、ヒラタクワガタやミヤマクワガタが多くて、この闘牛の角の様に下に曲がった大アゴを持つノコギリクワガタは滅多と採れないあこがれだった。雑木林の環境が変わったのか、今は違うようだ。Photo:2015/06/13 @鹿背山、木津町、京都府
2015年6月14日日曜日
第七百二十五夜/ウバタマムシ
タマムシといえば緑色に輝くヤマトタマムシを思い浮かべるが、僕はこちらのウバタマムシ(Chalcophora japonica)の方が好きである。体色は、灰褐色で、背中に隆起した濃褐色の条があり、かなり渋めのデザイン。成虫はマツ林のある雑木林でよく見られ、幼虫はマツの弱った木や枯れ木の材を食べて育つ。タマムシはよく飛ぶ甲虫なので、飛ぶ瞬間の写真を撮ろうと待つがいっこうに飛び立つ気配が無い、ところがこちらの少しの隙を伺っているように目を離した隙に飛び立ち樹冠へと消えて行った。Photo:2015/06/13 @鹿背山、木津町、京都府
2015年4月1日水曜日
第七百十二夜/オオキノコムシの仲間
朽木にオオキノコムシの仲間を見つける、ヒメオビオオキノコ(Episcapha fortunii)と思われるが、近似種ミヤマオビオオキノコムシとの差異が微妙である。特定にはもう少し観察が必要。Photo:2015/03/31 @京都御苑、京都市
2014年7月20日日曜日
第六百四十四夜/アブラゼミの羽化
日暮れまでにはまだ時間があるのにアブラゼミ(Graptopsaltria nigrofuscata 英:Large Brown Cicada)の羽化が始まった。暗くなるとものすごい数のセミの幼虫が地面を這って、気に登ろうとしていた。フクロウの仲間のアオバズクの子育てにはセミの幼虫が欠かせない。子育てに一番、食料の必要な時期とセミの羽化の時期・時間が上手く合っている。セミの幼虫は、羽化すると成虫の姿になる、体は白いが目(複眼)はすっかり黒くなっていて周囲が十分見えている。Photo:2014/07/20 @京都御苑、京都市
2014年7月2日水曜日
第六百三十五夜/昼間飛ぶホタル
森の中を多くの個体数が緩やかに飛んでいた、ちょうど発生のシーズンだったようだ。オオオバボタル(Lucidina accensa)、幼虫は肉食性で、朽ち木、放置木に棲み、小昆虫などを捕食し、常時緑がかった光を出すという。成虫も同じく弱いながら発光すると言うが昼間なので判らない。昼間飛ぶので発光による雌雄のコミュニケーションが必要ないのだろう。雌雄の出会いはフェロモンによるとされる。成虫は、黒色で胸部に1対の赤い紋があり、長く扁平な触角をもつ。大きくけっこうきれいだ。Photo:2014/07/01 @花背、京都市
2014年5月23日金曜日
第六百二十夜/レディービートル
ワタシは、レディービートル(Lady Beetle)。ああっ嫌だ、身の毛もよだつ、一緒にしないで他のテントウムシ達のように肉食じゃありません。ウリ科の草の葉を食べる菜食主義者です。だから時々、畑では害虫と呼ばれますが、そんなこと人間が勝手に呼んでいることです。なんたってワタシは「レディー」なんだから。写真=トホシテントウ(Epilachna admirabilis) Photo:2014/05/23 @京都御苑、京都市
2014年5月20日火曜日
第六百十八夜/コアオハナムグリ
コアオハナムグリ(Gametis jucunda)、緑色の体に白点を散りばめた小さなハナムグリ。体にはうぶげ状の細かい毛がたくさんはえている、これが見ようによってはクマバチのようでもある。ハナムグリやカナブンの仲間は、前翅の付け根近くの縁に窪みがある、この窪みから後翅をだして飛ぶ、カブトムシやクワガタのように前翅を広げて飛ばず、前翅は体につけたままで素早く飛び回る。これから夏にかけて林の周辺や原っぱで普通に見られ、個体数も多い。花のまわりを盛んに飛び回って花粉を食べる、写真の個体はキショウブの花びらを食べていた。「ハナムグリ」は「花潜り」が転じたものだと言う。体の上面にはまだ土がついていた、羽化して地上に上がって来たばかりだろうか。Photo:2014/05/20 @京都御苑、京都市
2014年4月27日日曜日
第六百三夜/センチコガネの求めたもの
一匹のセンチコガネ(Phelotrupes laevistriatus)が飛んでいたので後をつけると、ふんわりと地面に着陸、今度は急いで歩き出す。そのさきにあったものが写真のもの。一片のイヌ糞だった。糞に近づくと裏側に回り込み、地面を掘りはじめた。こんな一片の糞のニオイを嗅ぎ付ける能力に驚く。Photo:2014/04/27 @京都御苑、京都市
2014年4月1日火曜日
第五百九十夜/不思議な幼虫・ニジュウヤホシテントウ
葉も無いクサギの幹に這い上がって来る不思議な虫。ニジュウヤホシテントウ(Epilachna vigintioctopunctata)の幼虫である、地際の落葉の中で越冬していたに違いない、クサギの幹に絡む様に成長するナス科の植物の芽だしを待っているのだろう。小鳥達に見つかり易い場所なのに多数がいると言うことは、きっととてつもなくまずいに違いない。刺だらけの体に、黄色地に黒点の典型的な防衛色(警戒色)。ナス科農作物の害虫と言われるけど、親も子もベジタリアン。Photo:2014/03/01 @京都御苑、京都市
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