2018年6月20日水曜日

第八百三十四夜/赤いクワガタ?

鮮やかな朱色の体に、黒い大アゴ、度々噂にされるヒラズゲンイ(Synhoria maxillosa ツチハンミョウ科)特にオスは、頭部と大顎が大きい。本来は、南方系の種類だが、近年、分布を広げ、本州の温暖地でも見られるようになっている。幼虫は、クマバチの巣に寄生(クマバチの幼虫の餌である花粉を食しているらしい)して育つ。成虫の体液にはカンタリジンという有毒物質が含まれ、皮膚に付くと炎症を起こす。子どもの頃、昆虫図鑑の絵を見て、正直なんだかへたくそな絵だな、こんな虫本当にいるのだろうかと思っていた。色といい、どこか体の形のバランスにも欠ける気がしてならなかったことを覚えている。だから京都御苑で初めて見た時は驚いた、目の前にその変な虫が、変なカッコしてとまっていたからだ。クマバチ♀が開ける巣孔の側に日がな1日じっと同じ格好でとまっている。その次の行動が読めない。丸一日付き合えば行動が判るかもしれない・・・ということは何となく判っているものの、まだ彼らにおつきあいしていない。Photo:2018/06/19 @京都御苑

2018年6月19日火曜日

第八百八十三夜/カノコガ

久しぶりの投稿。今の季節、森にいけばどこででも見れる程個体の多いカノコガ( Amata fortunei  ヒトリガ科)、しかも交尾カップルが多い。昼間活動するので人目につくが、その幼虫はスイバ、シロツメグサ、スギナなどどこにでも見つける事ができる植物を食べるが地味すぎてなかなか見つける事ができない。幼虫は生葉だけではなく、枯葉も食べると言うから驚きである。昼間ふらふらと飛ぶのは、余程不味いのか、ハチに擬態しているからだろうか。Photo:2018/06/19 @京都御苑