2009年2月8日日曜日

第六十三夜/電灯に来たハンミョウ

 夜の電灯にはいろいろな生きものが集る。昼間の森をどれだけ歩いても出会えない昆虫もやって来る。この夜,雨に中を電灯にやってきたのはハンミョウ(体長20mmぐらい)。英語では「Tiger beetle」と呼ばれる。素早く走り回り、獲物を捕まえる姿がネコ科の動物に似ていることからそう呼ばれるようになったらしい。灯火に来た個体は,日本のニワハンミョウに似るが翅の斑紋が赤い(日本のものは白い斑紋)。昼間の森を歩いても見る事はなかった。しかもこの一頭も写真を撮った後,どこかに飛び去ってしまった。熱帯の森に住む生きものは,種の多様性に富むが,その種毎の個体数はけっして多くはない。いつも一期一会なのだ,今度いつ会える? さて,気になる種名だが,東南アジアには500種類以上のハンミョウが分布しており,アフリカ、中米に並んでハンミョウの種類が多いエリアと言う。満足な図鑑はないので種名を知るにはかなり難しそうだが,会えただけで満足である。【2009/02/08】
Photo:電気にやってきたハンミョウの一種(種は不明) @Batang Duri. Brunei 2009/01/17

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