2016年9月12日月曜日

第八百五十二夜/湖畔の柳に舞うコムラサキ

 湖畔の柳の樹冠でコムラサキ(Apatura metisの♂がテリトリー争いを頻繁にくり返していた。こんなに個体数が多いのは見た事が無かった。枝先の1頭が、テリトリーに進入して来た他個体を追ったかと思うとまわりからも別個体が参戦し、時には5頭が追いかけっこをしている。時にはコムラサキにゴマダラチョウやイチモンジセセリまでもが参戦するが、このときは長くは続かない。日が暮れてようやく1頭が低い枝に止まりクールダウンをするかごとくゆっくりと翅をひろげたり閉じたりしていた。深い紫色に輝く翅が美しい。Photo:2016/09/07 @西の湖、近江八幡市、滋賀県

第八百五十一夜/毛虫を食べるツツドリ

春にやって来たツツドリ(Cuculus saturatus 英:Oriental Cuckoo)、秋の渡り途中にも立ち寄ってくれた。湖畔に植えられているソメイヨシノに大発生のサクラ毛虫(モンクロシャチホコガの幼虫)をぱくぱくと食べている。毛虫の大発生の時期と秋の渡りの時期がぴったし合っている。お盆過ぎよりやって来たツツドリ達は約2週間、毛虫をしっかりと食べて体力をつけ南の国へと旅立った。Photo:2016/09/01 @西の湖、近江八幡市、滋賀県

2016年9月5日月曜日

第八百五十夜/モンキアゲハ

 には不思議な一瞬と言うのがあって、今日はまさにそれ。ハチクマ(タカの1種)の秋の渡りが始まりそうな季節、新しくフィールドを探していたがいい場所が見つからず、疲れ果てて森の中にたたずんでいた。そんな僕を励ますかの様に1匹のモンキアゲハ(Papilio helenus)がどこからとも無くやって来て、手が届くほどにある葉上に休んだ。僕に一枚だけ写真を撮る事を許すと森の中を流れるように飛び去った。不思議な時間だった、ありがとう。Photo:2016/09/04 @岩間山、滋賀県