2009年1月3日土曜日

第四十九夜/ヨシガモ

 初詣の人ごみを避けて疎水沿いを散歩。例年よりも多いか少ないか判らないがカモのいくつもの小さな群れが道路の渋滞を横目に気持良さそうに泳いでいる。その中になつかしカモを見つける。小学一年生の頃,飼っていたヨシガモだった。僕のヨシガモはヒナの時から飼っていたのでとてもなついていた。やがて田舎(三重県)から京都に引っ越してきた時につれてきたものの,実家の庭で飼うのが少々無理だったので近くの京都市動物園に預かってもらった。動物園の入口広場の大きな鳥用ゲージに入れてもらった。その大きなゲージにはカモをはじめとする水鳥が沢山飼われていたがどれが自分の飼っていた個体か判った。僕はあしげに動物園の大きなゲージに通った,もちろん僕の姿を見つけるとちゃんとやってきた。しかしやがて僕が呼んでも来なくなってしまった。その時は「仕方がないな」と思っていたが,本当は寂しくてしかたなかったに違いない。なぜならそんなことがあってからしばらく大好きだった動物園への足が遠のいてしまったからだ。そんなヨシガモだから目が会ってしまった時は正直嬉しかった。【2009/01/03】
Photo:2009/01/03@京都市左京区岡崎公園/疎水

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