2012年3月30日金曜日

第三百二十六夜/春のキジ

 河川敷の草むらに何やら動くものがいた。目を凝らすんだがなかなか草むらの主が判らない。よく見ようと一歩踏み入れたとたんに目の前から♀のキジが走り出した。枯れ草にまぎれてまったく居所が判らなかった。お見事!彼女は一目散に葭原に消えてしまった。写真は後ろ姿だけである。Photo:2012/03/29 @蛇砂川、近江八幡市

2012年3月3日土曜日

第三百二十五夜/薪割りで出てきたもの

 友人から京町家のおくどさん(かまど)で炊いたご飯を食べようと誘われた。ご飯を頂く前に仕事があった。かまどに火を入れる前の作業は薪割りである。杉丸太をかまどに入る様に鉈で割るのである。割った断面から出た虫の脚に気付いた、観るとそれは体長1cmほどの小さなカミキリムシだった。幼虫時代に丸太を食い進み、その穿孔のなかで蛹化したものが、羽化した個体のようだ。孔の中で暖かくなるのを待っているのだろう。カミキリムシは出さずに割った丸太を元に戻し、もらってきた。暖かくなって出てきてからゆっくり観察しよう。さて薪割りの途中で虫を見ている僕にまわりはあきれている。でもこればかりは仕方が無い、薪に入っている虫の方が面白いんだから。Photo:2012/03/03 @四条京町家、京都市

カミキリの種名は「ヒメスギカミキリ」と判明しました。(2012/04/12)