2009年2月4日水曜日

第五十九夜/アリとシロアリ

 熱帯雨林の夜は,想像以上に騒々しい。日本の森とはケタ違い。これも生物多様性の森のなせる技か。森の我が家・テントの中で横になっていると,すぐ脇から,時には遠くの森から,コオロギやキリギリス,セミ,カエル,鳥,鹿の声をはじめ,何かが地面の落葉を踏む音,川の音,高い樹々の葉に溜まった雨水が地面に落ちる音,などが夕暮れと共に夜明けまで止む事なく続いた。生きもの達の鳴き声は時間と共に内容が変わっていった。時々,近くのロングハウスから犬や鶏の声も聴こえる。朝起きてみると昨夜,ライトに集って来たシロアリ(羽蟻)を小さなアリ(体長3mmぐらい)が襲っていた。アリよりもはるかに大きなシロアリはすぐに逃げられそうに思うのだが,そうではなさそうで,次々に襲わればらばらにされて運ばれていた。【2009/02/04】Photo:小さなアリの集団に襲われた羽蟻(シロアリ)。@Batang Duri. Brunei 2009/01/17 

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