2008年9月28日日曜日

第二十四夜/渡りをする蝶・アサギマダラ

ちょうど2年前のこの頃、知っている方から庭に見たことも無い蝶がいるからすぐに見に来てと言われいってみると、庭木にとまっていたのがこの蝶。名前は「アサギマダラ」と言う、「浅葱色(浅黄色、あさぎいろ)のマダラ蝶」の意味。体はマダラチョウの仲間の特徴であるマダラ模様を持ち、翅の薄緑色の部分は半透明で鱗粉がなく透けてみえる。この仲間は南方系の蝶で日本ではこのアサギマダラ以外は南西諸島までいかないといない。この蝶は秋になると越冬の為に南西諸島に向けて渡りをすることで知られている。この時も渡りの途中の休息だったと思う。この写真の後、翅裏に場所と日付、イニシャルをマジックで書いて放蝶した。これから10月中頃まで渡りが続く、秋晴れの日にこの小さな蝶の渡りを想像するのもいいものでしょ。アメリカ大陸ではこの蝶の仲間・オオカバマダラがカナダやロッキー山脈の広い地域から越冬のためにカリフォルニアやメキシコの限られた地域まで渡りをすることで知られている。【2008/09/28】
Photo:アサギマダラ(♂)=後翅の下にこげたような茶色の斑紋が♂の目印(このような雄雌の違いを示す模様や紋を性斑(せいはん)と呼ぶ)。旅疲れかちょっと元気がないようだった。

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