2008年9月21日日曜日

第十八夜/ツチガエル

雨後のしっとりとした京都御苑の自然環境を見て歩いた。樹林に囲まれた池でツチガエルを見る。何年ぶりに見ただろうか、昔は家の回りの雨樋の桝やドブみたいな場所にも何処にも沢山いたのにいつの間にか姿を消してしまった。その頃は土の地面も、雨が降ればあふれる溝もあちこちにあった。家のすぐ近くでいくらでも採れた。家が建ち変り、地面が舗装されて、雨水はすぐに道路の下に消えるようになってしまった。カエルも消えてしまった。イボガエルとも呼んだ記憶がある(触ってもイボなんて移らないのに)。御苑の池のカエルたちは、水辺の周りの草地にたくさんいた。踏みつけないように注意して歩く。草地には餌となる小さな昆虫も沢山いた。彼らにはもうすぐ冬眠と言う作業が待っている、今のうちに沢山食べておかなければいけない。今日は、渡りをするフクロウの仲間・アオバズクの若鳥も見ることが出来た。こちらはもうすぐ南の国に渡ると言う大きな試練が待っている。今日の御苑は、大文字山の借景と低く流れる雲そして近景の赤松林の風景がひときわ美しかった。【2008/09/21】
Photo:@京都御苑・トンボ池

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