2008年9月19日金曜日

第十六夜/蚊に刺されると本当に痒いか?

仕事をしていると一匹の蚊がしきりにやってくる。気がついたら左腕にとまって血を吸おうとしているではないか。蚊の写真は無かったので血を吸わせる代わりにワンショット。一旦、口先を皮膚に刺せば、少々こちらが動こうが平気で吸ってる。右手でカメラを構えながら、吸い始め(多分)から吸い終わりまでの時間を計ると約4分。蚊のお腹は真っ赤に透けている。お腹いっぱい血を吸って体が重くて満足に飛べない。当の僕はと言うとほとんどかゆみを感じない。これは蚊の吸血の満足度によるものらしい。蚊は人の皮膚に口先をさした時に血が固まらないようにダ液をまず注入する。そして血を十分に吸ったあとは最後に自分が出したダ液さえも吸い取ってしまうらしい。実はこのダ液がかゆみを起こす原因と言うのだ、つまりダ液が残らなければかゆみも出ない。だから蚊がお腹いっぱい吸血して満足するほどかゆみはない。一度、お試し下さい。ちなみに実験によるとO型の人の血をもっとも好むらしい。さて、僕の血をたんまり吸った蚊は一晩、シャレーならぬ「シャーレ」と言うガラスのお宿にお泊まり頂いた。今朝、容器をみると底のガラスに卵がいくつも産んであった。彼らは吸血して初めて産卵することが出来るということが判る。写真の蚊はヒトスジシマカ、もちろん雌。雄の蚊は吸血はしない。【2008/09/19】

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