薄暗い樹林の中に休むモノサシトンボ♂(Copera annulata)。水辺だけに住むかと思いがちだが意外に水辺を離れ樹林でも見ることが出来る。羽化後の成虫は性成熟するまでに時間がかかる。その間、外敵から身を守り、しっかりと食べ物を獲る必要がある。それには開放的な水際よりも樹林地の方が食料となる小さな昆虫が沢山いたり、捕食者の大きなトンボ等が飛びにくい環境なのだろう。トンボと言うと水辺と思ってしまうが、彼らにとって水辺〜草地〜樹林地が分断されない環境が無くてはならない。Photo:2013/07/31 @京都御苑、京都市
2013年7月31日水曜日
2013年7月26日金曜日
第五百五夜/コフキトンボ
仕事の帰り道にいつものヨシ原に立ち寄る。ヨシ原の中を流れる水路で出会った青白いトンボ=コフキトンボ♂(Deielia phaon)。長い水路に♂、♀共に1頭だけしか見かけなかった。強風の中、ヨシの茎に止まり、時折飛び去るが必ず同じ場所に戻って来た。Photo:2013/07/26 @西の湖、近江八幡市、滋賀県
2013年7月25日木曜日
第五百四夜/トンボの特徴はなにか?
トンボ(写真:シオカラトンボ♀(Orthetrum albistylum))の体は実に良く出来ている。特に複眼や翅の構造の特徴は図鑑に書かれているが、その脚も秀逸でありながらあまり書かれていない。その機能は、まず最初に獲物を捕らえる道具。小さな昆虫を飛びながら捕獲するための網の役目を持つ、6本の細い脚の間には獲物を取り逃がさないように細かや刺がある。次に休むための道具、トンボは細い草木の葉先・枝先に止まり休む。休む場所は風で揺れたりして不安定なところが多い、必ずしも水平な場所だけでなく、垂直の場所にも止まらなくてはいけない。しかも餌を食べる時は、前脚で獲物を抱えている。その時に脚の刺や長い後脚が上手く機能している。空中を自由に飛び、餌を捕らえるトンボにとって、翅と脚は切り離す事の出来ない身体構造と判る。Photo:2013/07/23 @仰木、大津市、滋賀県
2013年7月24日水曜日
第五百三夜/モズのはやにえ(早贄)
モズ(Lanius bucephalus)は捕らえた獲物を木の枝やフェンスなどの鋭いものの先に刺す「はやにえ(早贄)」という習性をもっている。今までに見た「はやにえ」のメニューは、カエル、オタマジャクシ、トカゲ、カナヘビ、ザリガニ、フナ、バッタ、オケラ、ミミズなどの昆虫類や小動物である。今までに多くのはやにえを見たけれども、実際に彼らが獲物を枝先に刺す行動を見たのは今日が初めて。ギチギチ・・と言う独特の鳴き声の主を見ると、ヒグラシを捕らえたモズが柿に止まっている。食べるのかなと見ているとそばの竹林のてっぺん辺り(地上高さ15mほど)に飛び移り、上から3段目ほどの枝に刺し始めた、何度か刺したりくわえたりを繰り返し、ちゃんと刺さったか(?)を確認して飛び去った。この行動をずっとフィールドスコープで観察できた。よく見る「はやにえ」は地上高さ3m程度までだが、こんな高さにもあるのかと驚いた。「はやにえ」の理由はよく判らないが、縄張りの印とも獲物が少ない冬期の貯食とも言われている。しかし今は、獲物は豊富な時期、冬の貯食を今からするとも思えない、場所は周囲から目立ちカラスやヒヨドリも止まったり通過する場所である。夏のはやにえは、モズの縄張りのためのマーキングなのだろう。Photo:2013/07/23 @仰木、大津市、滋賀県
写真上:ヒグラシを枝に刺すモズ
写真下:上から3段目の枝に刺されたヒグラシ(枝の小さなこぶの様に見える)
2013年7月23日火曜日
第五百二夜/ハラビロトンボ
谷戸に広がる棚田を歩く。本来は農業作業路とあぜ道が棚田を縫う様にあるはずなのだが、現在はイノシシ・シカ被害防止のために田んぼの周りはびっしりと電気柵と金網柵で囲われている。こっちの路からあっちの畦に行こうと思うのだが実際はいけない。自由に行き来できるのは鳥か虫ぐらい。あぜ道から金網柵の向こうに行かずに、止まってくれたのはハラビロトンボ♀(Lyriothemis pachygastra)、周りにはよく似た色調のシオカラトンボも沢山いたが、一見してその腹部の幅の広さで区別が出来る。今の水田は稲穂が延びるまで畦の草刈りが大切な作業中で、あちらこちらで刈り取った草を燃やす煙が上がっていた。Photo:2013/07/23 @雄琴、滋賀県
2013年7月20日土曜日
第五百一夜/ヨシ原とセセリチョウ
夏のヨシ原は高さ3mを越す高さまですっかり成長し、中に入ると視界が利かないが、ここはヨシ原の中に田んぼと水路があり、風が気持ちよく流れ開放感があるので好きな場所である。残念ながら意外に生きものの姿は見えない、時折オオヨシキリやホオジロの鳴き声が聞こえたり、イタチがちょろりと畦道を横切ったり、頭上をカルガモが飛ぶだけ。足元をちらりちらりと飛ぶのはイチモンジセセリ(Parnara guttata)とアオモンイトトンボぐらいだった。でもそれで十分満足な時間。Photo:2013/07/20 @西の湖、近江八幡市、滋賀県
2013年7月18日木曜日
2013年7月16日火曜日
第四百九十九夜/ほっといてくれないかな?
人間達は、私をアオバズク(Ninox scutulata)と呼びます。ただ今、子育て中。昼間は外敵から巣を守るために近くで見張り、夜はひな鳥のための餌獲りに忙しいのです。ゆっくり休もうと・・・眼下を見るとそこには鳥好きと称するギャラリー(その大半は「鳥の写真撮り好き」と言える人達)が黒くて長いものをこちらに向けています。その真ん中がギラリと光っているので正直、怖いです。今日もギャラリーの人間達が私のいる近くでいろいろな話をしています。人間達は気付いていませんが、私たちは耳がいいので声がよく聴こえます。そして周りを大勢で歩かれると地面の振動が木の根から幹に伝わり巣穴まで響きます、巣穴の中の子ども達もびっくりしています。皆さんどうかそっとしておいてください・・・というか、「ほっといてください!」(アオバズクの声を訳しました)
観察談:一人で静かにアオバズクを観察していると、かれらがリラックスしているのが判る。両目をつむる時間が長く、片足で止り、休憩しているのだ。時折、カラスの声に反応するが、すぐにもとの休息に戻る。僕は多くのギャラリーがいると本当に不愉快になる。ギャラリーの中には心ない人たちもいるだろうが、人間が集まり直視する、つまりアオバズクにとって多勢から一方的に見られると言うことが相当なストレスになっているはずである。観察のコツは、見て見ぬ振りをすることである。Photo:2013/07/16 @京都御苑、京都市
2013年7月13日土曜日
第四百九十八夜/不思議な色のキノコ
乾いた樹林の地面に直径3~5mのキノコの菌輪が出来ていた、姿をすっかり地面に表しているものよりのまだ頭に枯葉をのせたものの方が多い。そのキノコは、不思議な色をしていた、表面はうっすらカビを生やしたお餅状、しかし裏を見るとひだの色が凄く綺麗な薄紫色。早速、写真をキノコの小寺先生に送り見て頂く。これはウスムラサキシメジ(Lepista graveolens)という比較的珍しいキノコで、胞子が星型という珍しい形状とのこと。キノコはまったくお手上げである。Photo:2013/07/09 @京都御苑、京都市
2013年7月12日金曜日
第四百九十七夜/セミの梅雨明け宣言
ちょうど10日前の7月2日、空を見て梅雨が明けたと直感した。その日の午後、今年初めてクマゼミの初鳴きを聞いた。そして6日後、気象庁から近畿地方が8日頃梅雨明けしたと伝えられた(たいした気圧配置の変化もないまま)。ここ数年、生きものの様子から梅雨明けが判る様になってきた。もちろん天気図見たり、空の様子を見たりするのだけど、多分、気象庁より正確(と思っている)。
今夜は外出からの帰り道、アオバズクの鳴き声を聞こうと思い、アオバズクの営巣場所に立ち寄るが姿も見えず、声も聞けず。きっとどこかでどんどん羽化するセミをヒナ鳥に運んでいるのだろう。よく見ればあちこちでセミの幼虫が地表にはい出し、石積みや樹木を登っている。歩道に迷いでて踏みつぶされている個体も多い。歩道の縁石でもクマゼミ(Cryptotympana facialis)の羽化が見れた。果たしてこの幼虫、卵から孵化し、何年間地中にいたのだろうか? 実はこのクマゼミ、身近すぎる存在故かあまり調べられていないようだ。羽化時に雨に打たれると死活問題のセミ達、確実に気圧の変化を感じて羽化のタイミングを計っているに違いない。Photo:2013/07/12 @京都御苑、京都市
今夜は外出からの帰り道、アオバズクの鳴き声を聞こうと思い、アオバズクの営巣場所に立ち寄るが姿も見えず、声も聞けず。きっとどこかでどんどん羽化するセミをヒナ鳥に運んでいるのだろう。よく見ればあちこちでセミの幼虫が地表にはい出し、石積みや樹木を登っている。歩道に迷いでて踏みつぶされている個体も多い。歩道の縁石でもクマゼミ(Cryptotympana facialis)の羽化が見れた。果たしてこの幼虫、卵から孵化し、何年間地中にいたのだろうか? 実はこのクマゼミ、身近すぎる存在故かあまり調べられていないようだ。羽化時に雨に打たれると死活問題のセミ達、確実に気圧の変化を感じて羽化のタイミングを計っているに違いない。Photo:2013/07/12 @京都御苑、京都市
2013年7月11日木曜日
第四百九十六夜/クロイトトンボ
美しいブルーの小さなイトトンボ、クロイトトンボ(♀青型 Paracercion calamorum)。小さい上になかなか止まってくれない、その上このブルーの体が緑にまぎれてしまうので少し目を離すとすぐに見失ってしまう。糞虫の塚本先生のおっしゃる「生きものの曼荼羅」の中心にこのトンボをおいたときどんな生きものの関係図、環境の図柄が生まれるのだろうか・・・と考えると一日見ていても飽きそうにもない。Photo:2013/07/09 @京都御苑
2013年7月9日火曜日
第四百九十五夜/アミガサハゴロモ
小さな昆虫もよくよく見れば不思議な色彩と形に富んでいます。今日は、アミガサハゴロモ(Pochazia albomaculata)と出会った。体長1cm程、暗褐色~黒褐色で、前翅の前縁中央部にはっきりした白紋を持つハゴロモ(セミの仲間)。写真の個体は羽化直後だろう、翅の表面はうっすらとオリーブグリーンの粉でおおわれている、これも活動するうちに脱落してしまうから。なんだか米軍のステルス戦闘機に似ている。
2013年7月5日金曜日
第四百九十四夜/水辺のエイリアン?
生きものの姿が見れないと言って、そこに何も存在しない訳ではない。足跡、翅や時には食痕や死骸が、生きものの存在を教えてくれる。今日、見つけたこのヤゴの脱け殻(羽化跡)は、マルタンヤンマ(Anaciaeschna martini)の♀だった。脱け殻と言え、じっと見ていると何かが飛び出てきそうな面構え、その様相はエイリアンの様である。きっと早朝か夕暮れには、湿った空気の中をブルーの体を輝かせ飛び回っているのだろうと思うと楽しくなる。Photo:2013/07/05 @京都市
2013年7月4日木曜日
第四百九十三夜/キノコとトビムシ
梅雨入り後、たいした雨も降らずなんだかもう既に梅雨明けした感じである。こんなことも影響してか、地面に生えるはずのキノコも少なく感じる。そんな中にも一度、雨が降ればにゅこにょこと出て来るから面白い、実にたくましい。地面に一粒のドングリが転がる様に生えているのは、タマゴテングタケモドキ(Amanita longistriata)の幼菌。これから笠の部分を広げる。根元のツボの部分には沢山のトビムシの仲間が来ていた。キノコの一部を食べているのか、キノコが出す液を吸っているのか? さて、このキノコを人間が食べると腹痛を起こすことで「毒キノコ」とされている。でもトビムシ達は大丈夫のようだ。キノコもよく判らない、トビムシはもっと判らない。自然界の食物連鎖(循環)で、植物は「生産者」、動物は「消費者」までは学校で習った、でもこの2者では自然界の循環が完結できないことをキノコの佐野先生に教えて頂いた。ここでキノコが「還元者」として活躍する。つまり消費者が出したものを生産者が利用できる様に還元すると言う訳だ。Photo:2013/07/03 @京都御苑、京都市
2013年7月2日火曜日
第四百九十二夜/オナガサナエ
外出帰りに自宅近くの歩道手すりの上に一頭のオナガサナエ♀(Melligomphus viridicostus)を見つける。どことなく若い個体なのですぐ右手に見える平安神宮の細流から羽化後すぐにやって来たのだろう。サナエトンボは丘陵地の清流のイメージで道路の脇は似合わない、写真を数枚とった後、彼女は平安神宮の森に戻っていった。Photo:2013/07/02 @京都市左京区
2013年7月1日月曜日
第四百九十一夜/土食って虫食って口渋〜い
畑横の農作業道に出来たわずかな水溜まりに沢山の小さな足跡が残っていた。しばらくするとツバメ(Hirundo rustica)が長さ3〜5cm程の枯れ草をくわえやって来た。見ていると枯れ草をくわえたまま、クチバシの上面で泥をすくい上げる様に集め、すぐに飛び立ち、しばらくするとまたやって来て同じことをしている。見ているとほとんど1分以内に舞い戻って来た。巣作りの真っ最中、巣の場所は水たまりから15mほど離れた建物の軒下である。ツバメは、巣の場所から先ず近くの畑に降り、枯れ草をくわえる、そしてこの水溜まりにやって来る。午前中に比べ水たまりは午後には半分程度まで小さくなっていた。巣作りの泥も早くしないと乾燥してつかなくなる。だからツバメのペアは大変に忙しい。巣作りの場所、枯れ草、泥(水溜まり)の3条件がぴったり揃う場所は、多くはなさそうである。ツバメの巣は、日本の家屋や土蔵と同じ「土壁」である・・・というよりも、日本の家屋がツバメの巣をきっと真似たのだと考えても違和感はない。実に日本の農村環境に似合う鳥である。
ツバメのさえずりは、『チュビチュビチュビチュルルルル』と比較的大きな声で鳴く。その声は、 『土食って虫食って口渋〜い』等と聞きなしされる。昔の人はよくツバメの生態を観察したものだ。Photo:2013/06/30 @八瀬大原、京都市
2013年6月30日日曜日
第四百九十夜/しばらくの辛抱・キリギリス
川岸の草にキリギリス(Gampsocleis buergeri)(♀の幼虫)がじっとしてる。そのそばでは男の子が網を片手に虫を探している。ここで不用意に動けば気付かれる、しばらくの辛抱? Photo:2013/06/30 @八瀬大原、京都市
2013年6月25日火曜日
第四百八十九夜/小さな虫
ヨウシュヤマゴボウの葉の上を忙しく歩き回る大変に小さな虫。歩いていたかと思うと、ふわーっと近くの葉に飛び移り、また歩き出す。まったく忙しい虫である。この手の虫はよく判らない。おおよそ何の仲間かだけは判るがその先が判らない。今日見たのは「ハナノミ」という甲虫の仲間。花にやって来て蜜や花粉を食べている。この芥子粒ほどの虫にとってヨウシュヤマゴボウの葉はけっこう大きい、といっても人間にとってはたかが20cm程の葉である。さてこの虫にとってこの葉の面積はどれほどあるだろうかと・・・これも大切な「場所」であることは想像に易い。体の尺度を彼らに合わせるとどんな世界になるのだろう。Photo:2013/06/25 @京都御苑、京都市
2013年6月8日土曜日
第四百八十八夜/ムクドリの若鳥
数日前まで親が頻繁に餌を運んでいたムクドリ(Sturnus cineraceus)の巣穴からすっかり親と見間違うばかりの若鳥が出ていた。巣の入口に止まり親の餌を待っているのだろうけど、もう親は来ない。きっと親鳥は近くの枝で見守り、餌を運ばないことで若鳥の飛び立ちを促していると思う。Photo:2013/06/08 @京都御苑、京都市
2013年6月4日火曜日
第四百八十七夜/長いヒゲを持った幼虫
今日は「虫の日=6月4日」、さていっぱい出会うかと思えどあまり出会えなかった。沢山いたのは、ながーいヒゲを持つセスジツユムシ(Ducetia japonica)の幼虫、体の3倍以上もあるだろうか。ヒゲは前方に向けられていて、身に迫るなにかしらの良からぬ気配をいち早く察知しようとしていのだろう。小さくとも後脚を後方にのばす姿は、成虫と同じだ。近くを見れば生垣の葉上のいたるところにこの小さな幼虫がいた。さてこれからどんな苦難が待ち構えているか知る由もない。頑張れ。Photo:2013/06/04 @京都御苑、京都市
2013年5月31日金曜日
第四百八十六夜/どちらも大変
神社の境内の大楠でムクドリ(Sturnus cineraceus)が子育て真っ最中。カラスを警戒してるのか、餌を加えたまま周囲を気にしている。何を獲って来たんだろうかと双眼鏡で見ると、羽化したてのオオシオカラトンボ(のようだ)、まだ体が白い。ムクドリは子育てのために四六時中餌探し、一方、トンボは長い幼虫期を経てやっと成虫になり、自由に飛び出す直前。どちらも捕食する側でも、捕食される側でもある。一寸先は闇ではないが、生きると言うことはなかなか大変である。Photo:2013/05/31 @京都御苑、京都市
2013年5月29日水曜日
第四百八十五夜/隠遁の術で身を守る
モモの幹にコゲラ(Dendrocopos kizuki)の巣立ちヒナが止まっている・・・あまりに動かないのでこちらは気付かない。さすがにキツツキ、ヒナ鳥といっても立派にキツツキ止りだ。背中の紋様はりっぱに保護色、親の餌を待っている。じっと我慢することで気配を消してしまう、でも「隠遁の術」も一度動けば術も消えてしまう。こちらが気付いた、さてどうしようかとヒナ鳥が迷ったところに親鳥の「注意しなさい」の一鳴き、親鳥の鳴き声に誘われて飛び去ってしまった。少しずつ経験を積んで立派なキツツキになっていく。Photo:2013/05/28 @京都御苑、京都市
2013年5月27日月曜日
第四百八十四夜/葉に潜む陰
不用意に動くと葉に潜むクモが狙って来る。イオウイロハシリグモ(Dolomedes sulfureus)は、獲物を捕るためのクモの巣は張らず、近くを通る獲物を待ち伏せるクモの仲間。今日の獲物は、ガガンボの仲間のようだ。しかし自分が動けば、トカゲやカエルから狙われる。獲物を食べている時も不用意には動けない、獲物もろとも自分も「獲物」になってしまう。Photo:2013/05/26 @京都御苑、京都市
2013年5月25日土曜日
第四百八十三夜/テングチョウの新成虫
テングチョウ(Libythea celtis)の新しい成虫が出始めた。2、3日前までは全然見なかったが今日はずいぶんと成虫を見ることが出来た。一挙に羽化が始まったようだ。でもこの成虫達もしばらくすると全く見ることが出来なってしまう。それは独特の生態によるもので、この春、成虫になった個体はしばらく活動したあと夏眠に入ってしまうからだ。夏が終わった頃に目覚め再び活動して、今度は冬眠に入ってしまう。この夏眠と冬眠の前後は数多くの成虫が見れる。つまり5月の羽化した個体は来年の春まで生きている訳だから蝶の成虫では長命な方で、なかなか興味深い生活史だ。Photo:2013/05/25 @京都御苑、京都市
2013年5月24日金曜日
第四百八十二夜/ホシミスジの前蛹
昨年の秋から観察を続けてきたホシミスジ(Neptis pryeri タテハチョウ科)がようやく蛹に脱皮する準備に入った(この状態を「前蛹=ぜんよう」と呼ぶ)。まるで枝にねじれた枯葉がぶら下がったようにしか見えない。たぶん2日後には蛹になるだろう、これがまた枯葉そのもので、楽しみである。Photo:2013/05/24 @京都御苑、京都市
2013年5月23日木曜日
第四百八十一夜/オオヨシキリ
「ギョギョ・・ギョシギョシ・ギチギチギチ・・・」のさえずりに誘われヨシ原に入るといたるところから同じさえずりが聴こえる。オオヨシキリ(Acrocephalus orientalis)のオスの縄張り宣言なのだが、それぞれが意外に近くで鳴いている。彼らの縄張りはそれほど広くないようで、数メートル離れた場所で別のオスが鳴いていることは珍しくない。ヨシや灌木の枝の先端に止まりさえずっているので、近くによって聴いていると、警戒するのだろう、すぐ下の込み入った場所に隠れ同じ様に鳴いている。しばらくするとまた先端に止まり鳴いている。休み無く鳴いている、さぞかし体力が必要なことだろう。いったいこのヨシ原に何羽のオオヨシキリがいて、どれほどの巣があるのだろうか。Photo:2013/05/23 @西の湖、近江八幡市、滋賀県
2013年5月22日水曜日
第四百八十夜/アマサギとトラクター
「あの鳥なんていう名前なんですか?、一人でトラクターに乗って田んぼを耕していると孤独なんですが、周りでちょろちょろしてくれると結構、楽しいですよ。・・・トラクター暑そうだって・・・大丈夫エアコン入れていますから。」これは農家のお兄さんとの話。トラクターが田んぼを耕すとミミズ、カエル、オケラなどいろいろな生きものが泥の中から出て来る。それを狙ってアマサギ(Bubulcus ibis)がトラクターの周りに群れていた。その写真を撮っていたら、トラクターのお兄さんが僕のそばに一休みにやって来たと言う訳。アマサギはよく知っていて、トラクターの横で写真を撮っている間は比較的近くまでやって来る。お兄さんの行動をよく知っているようで、一休みが終わるまで田んぼのあぜで水面を泳いで陸地に這い上がる昆虫等をついばみながらトラクターが再び動き出すまで待っているのだった。
アマサギは、夏季は頭部から頸部、胴体上面はオレンジがかった美しい黄色(飴色)の羽毛で被われ(夏羽)、和名の由来になっている。
さて【飴色】とは、元はと言えば古来の水飴は麦芽を加えており薄い褐色に色づく、その色のこと。『日本書紀』にも記述がみられ、平安時代には甘味料として用いられていたという。それが江戸時代になると菓子として普及する。現代に言えば、【キャラメル色】かな、こちらは砂糖を煮詰めて少し焦がした色。キャラメルは砂糖、水飴、練乳、バターなどを主材料としたソフトキャンディの一種で、ポルトガル語の「カラメロ」が語源なのである。Photo:2013/05/22 守山、滋賀県
アマサギは、夏季は頭部から頸部、胴体上面はオレンジがかった美しい黄色(飴色)の羽毛で被われ(夏羽)、和名の由来になっている。
さて【飴色】とは、元はと言えば古来の水飴は麦芽を加えており薄い褐色に色づく、その色のこと。『日本書紀』にも記述がみられ、平安時代には甘味料として用いられていたという。それが江戸時代になると菓子として普及する。現代に言えば、【キャラメル色】かな、こちらは砂糖を煮詰めて少し焦がした色。キャラメルは砂糖、水飴、練乳、バターなどを主材料としたソフトキャンディの一種で、ポルトガル語の「カラメロ」が語源なのである。Photo:2013/05/22 守山、滋賀県
2013年5月18日土曜日
第四百七十九夜/エダナナフシのあかちゃん
エダナナフシ(Phraortes illepidus)の幼虫というよりも「あかちゃん」と呼ぶ方が相応しいほどのサイズ。体調2cmに満たないほどの大きさで今年ふ化したものだろう。四本足の様だが前脚は触覚にぴたりとつけて前に習えをしている。つつくとぽとりと下の草地に落ちてしまう。こうなれば本当にどこにいるのか判らなくなってしまう。Photo:2013/05/18 @栗東市井上、滋賀県
第四百七十八夜/消えるテングチョウの幼虫
越冬したテングチョウ(Libythea celtis)の母蝶が春になって生んだ卵から孵った幼虫もすっかり終齢幼虫となった。孵化したばかりの小さな頃はものすごく沢山の幼虫が見れるが、この幼虫も日ごとに消えていく。よくよく見ればシジュウカラやエナガ達がついばんでいくようだ。小鳥達も子育て中や、巣立ちヒナの姿がよく見れる、彼らの大切な食料となっているようだ。小鳥達を観ていると実によく蝶や蛾類の幼虫を探し出していることがわかる。特にテングチョウのように幼虫が群れている場合はしきりに同じ場所にやって来る。だから今やテングチョウの終齢幼虫もたった2匹になってしまった。この2匹も蛹に成るまであと数日、それまで生き残れるかその確率は極めて低いと思う。Photo:2013/05/17 @京都御苑、京都市
2013年5月17日金曜日
第四百七十七夜/ミズイロオナガシジミの蛹
自宅で観察用に飼育しているミズイロオナガシジミが蛹になった。蛹になって数日間は体の関節を動かし「キュキュ・・キュキュ」としきりに鳴いていた(正確には音を出していた)が、その後はあまりその音も出さなくなってしまう。順調に育てば2週間後には羽化するだろう。楽しみです。Photo:2013/05/17 @京都市
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