2013年5月22日水曜日

第四百八十夜/アマサギとトラクター

 「あの鳥なんていう名前なんですか?、一人でトラクターに乗って田んぼを耕していると孤独なんですが、周りでちょろちょろしてくれると結構、楽しいですよ。・・・トラクター暑そうだって・・・大丈夫エアコン入れていますから。」これは農家のお兄さんとの話。トラクターが田んぼを耕すとミミズ、カエル、オケラなどいろいろな生きものが泥の中から出て来る。それを狙ってアマサギ(Bubulcus ibisがトラクターの周りに群れていた。その写真を撮っていたら、トラクターのお兄さんが僕のそばに一休みにやって来たと言う訳。アマサギはよく知っていて、トラクターの横で写真を撮っている間は比較的近くまでやって来る。お兄さんの行動をよく知っているようで、一休みが終わるまで田んぼのあぜで水面を泳いで陸地に這い上がる昆虫等をついばみながらトラクターが再び動き出すまで待っているのだった。
 アマサギは、夏季は頭部から頸部、胴体上面はオレンジがかった美しい黄色(飴色)の羽毛で被われ(夏羽)、和名の由来になっている。
 さて【飴色】とは、元はと言えば古来の水飴は麦芽を加えており薄い褐色に色づく、その色のこと。『日本書紀』にも記述がみられ、平安時代には甘味料として用いられていたという。それが江戸時代になると菓子として普及する。現代に言えば、キャラメル色】かな、こちらは砂糖を煮詰めて少し焦がした色。キャラメルは砂糖、水飴、練乳、バターなどを主材料としたソフトキャンディの一種で、ポルトガル語のカラメロ」が語源なのである。Photo:2013/05/22 守山、滋賀県

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