2013年9月5日木曜日

第五百二十七夜/ムラサキツバメ蛹・続編

 先日のムラサキツバメの蛹はシャーレの底部に付いてしまったので、今回は新たに1頭の終齢幼虫を採取し、比較的自然状態と同じ環境に入れてみた。単純に食樹となる枝葉を立て、その下にいろいろな葉を敷き入れた。すると十分にマテバシイの葉を食べた終齢幼虫は半分枯れた葉に止り、そこで幼虫が作るのと同じ様に糸で葉を所々紡ぎ、筒状の巣を作り中で前蛹(上が頭)となった。前蛹となってもまだアリ達(キイロシリアゲアリ/フタフシアリ亜科)は幼虫が出す分泌液を求めて離れようとしない。幼虫だけでなくアリも同様に持ち帰り、その行動を見ることも大切。この幼虫は2日後に蛹に脱皮するだろう。おそらく自然状態でも同じ事が行われている。これでは屋外で蛹を見つけようにも見つからないはずである。Photo:2013/09/05 @京都市

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