2013年9月16日月曜日

第五百三十五夜/見物人とヌートリア


 台風一過、川岸にはいつにもまして増水した鴨川を一目見ようと沢山の散歩の人・・・濁流の川面の写真を撮っている。この「物見遊山」的な行動は、のんきなことのようだが一種の本能にある「危険回避」のためのものであるらしい。(こんな流れに落ちるとヤバいぞ・・・と言う訳である)そんな川岸に数人の人が「何か」を見ていた。野次馬で行ってみると、そこには1匹のヌートリア(Myocastor coypusが草陰で昼寝中。その表情には、洪水にも余裕の感じすらある。さすがに水辺に暮らす野生動物(ただし特定外来生物)。さすがにと言えども、昨年の台風12号では一家離散してしまった・・・やはり基本的には湿地や止水が生活域であり流水域の生きものではないことが判る。見物人達からは「あれなに?」という会話がしきり、多くの人はよくテレビで見るカピバラと思っているよう。まあっ同じげっ歯目(ネズミ目)だから、長いシッポが隠れていれば判らない。Photo:2013/09/16 @荒神橋、京都市

過去のヌートリアの話題:
第三百五十七夜 2012年6月24日 
第二百四十七夜 2010年9月24日
第百八十二夜  2010年1月11日 

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