2012年8月31日金曜日

第四百夜/夕焼けのイトトンボ

 滋賀県近江八幡市の西の湖に流れ込む蛇砂川の河川敷に沢山のアジアイトトンボ(Ischnura asiaticaを見る。イネ科の草地を見ると葉間が10cmにも満たない空間もミリ単位で上下左右前後にホバリングをしつつ移動している。飛んでいる時は翅が見えないのでまるで緑色の極細の爪楊枝が宙に浮かんでいる様に見える。葉先で休むもの、餌を捕らえるもの、雌を見つけて求婚するもの、その姿は見ていて飽きない。雄が雌を見つけると求婚するが雌に気がない時、雌は尾先(腹部先端)を曲げて拒否する行動も見れた。ふられた雄はけっしてくじけたりせず、すぐさま別の雌を探しに行くのだった。写真のアジアイトトンボは雄で、夕日に翅が赤く染まる。Photo:2012/08/31 @蛇砂川、近江八幡市、滋賀県

むしの気持ち:私達の仲間は体の紋様が微妙に違ったり、同じ種類でも成長するごとに色が変化したり、雄と雌とで違ったり、なかなかどれが○○トンボだとか決めるのは難しいようなんですが、そんなこと知ったことではありません。なんせ私達は私たちなんですから。飛ぶのが上手いって・・・人間が造った落ちる飛行機とは訳が違います、こんなに小さくって高性能のヘリコプターって人間は造れないでしょ? 当たり前でしょうね。ここまでなるのにどれだけ・・・何千年かかっただれも知りません。それと私たちだって夕日ぐらい愛でますよ、ああ今日一日終わったんだなって、ぐらい思いますね。

0 件のコメント: