2012年8月19日日曜日

第三百九十夜/ゴキブリとムカデ

 夜の京都御苑を歩く・・・と言うのも、近くを歩いていると御苑の森からアオバズクの鳴き声が聞こえ、それに誘われたからだ。もうしばらくすると渡りの季節なので鳴き声も聞けなくなるので今年の聞き納めになるかもしれない。御苑から周囲の歩道に戻る、この歩道には、夜間ずいぶんたくさんのゴキブリがぞろぞろと歩いている。ゴキブリにもお目当てのものがあるのだろうが、このゴキブリを狙う生きものもいた。トビズムカデ(Scolopendra subspinipes mutilans)がゴキブリを捕らえて食べていた。ムカデは顎肢に毒腺を持ち、この毒を用いて昆虫などの動物を捕食する。このトビズムカデは、体長が普通8~15cmで希に20cm近くにもなる、日本産ムカデの中では最大級。写真で体節を数えると全部で23節あった、その各節からそれぞれ1対の突起が出ている。一番先の節(頭)には「触覚」、2番目には「顎肢」(=がっちり獲物をくわえているのが写真で判る、ここに毒腺がある)、3〜22番目は「歩肢」、一番最後の23番目は「尾脚」があった。ムカデを感じで書くと「百足」となるが実際は46足である。このムカデ、目つきも鋭く、大きな顎を持っている、見るからに危なさそうである。ちょっかいを出すのは止めよう。Photo:2012/08/19  @京都御苑、京都市

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