2012年8月21日火曜日

第三百九十一夜/ハチに見えますか?

 今日は興味深い昆虫に出会う。一見、アシナガバチかスズメバチにみえるのだが触覚や翅の感じが微妙に違う。よく見るとやはり違う。この昆虫はスカシバガの仲間のコシアカスカシバ(Scasiba scribai、ガの仲間だからけっして刺したりはしない。・・・といっても普通の人はいくら見てもやっぱり蜂に見えて怖いのだと思う。「ぎゃっ!」と一言、後ずさりして近づこうとも、ましてやじっくり見ようとも思わないだろう。このような他者に自分を似せる事で身を守ることを擬態の一つ「標識的擬態=警告色をもった生物にまねて捕食者・外敵をだます」という。はたして彼ら自身はどうなんだろうかと思う。それは他者、特に人間が勝手に言っている事できっと彼ら自身は、ハチのことはどうでも良く、「どうですかかっこいいでしょう?」自分が一番と思っているに違いない。「そうです君はすてきな紋様だよ」と僕も思うのだ。Photo:2012/08/21  @京都御苑、京都市

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