2012年8月16日木曜日

第三百八十七夜/コナラシギゾウムシ

 お盆を過ぎると雑木林もすこしづつ秋の気配を感じる様になる。雑木林の秋と言えばドングリ。このドングリに卵を産みつけるシギゾウムシと呼ばれる甲虫の仲間がこれから忙しい季節となる。ドングリは「堅果(けんか)」と言われる、熟して大きくなるととても堅くなる。コナラシギゾウムシ(Curculio dentipesは、ドングリがまだ緑色で完熟しない頃に「殻斗(かくと)」(つまりドングリの帽子の部分)の部分(殻斗に覆われているドングリの外皮は柔らかい)から口を錐の様にして孔を開け、産卵管を差し込んで卵を産みつける。ドングリの中で孵化した幼虫は実を食べて育ち、外に出て土中に潜り越冬した後に蛹化・羽化する。クリを食べた時に中からなにやら虫の幼虫が出てくる事があるが、あれはこのゾウムシの仲間(クリシギゾウムシ)。Photo:2012/08/15 @京都御苑、京都市

0 件のコメント: