2008年10月3日金曜日

第二十八夜/庭の極小戦闘機・イチモンジセセリ

今日は僕が好きな蝶の一つセセリチョウの仲間のイチモンジセセリ、幼虫がイネ、ススキ、エノコログサなど身近な野草を食べるので都会の真ん中から、田んぼや高原に至るまで様々な環境で見られ、個体数も極めて多い普通種(ふつうしゅ)。セセリチョウの仲間の触覚は、他の蝶のように丸くなくて先が飴細工のように伸びているのが特徴。頭でっかち、目は大きくしかも離れている、顔は細かな毛におおわれていてどことなくぬいぐるみのようだ。この蝶の特徴は、後翅に白い斑点がつながった一文字模様(これが名前の由来)、他のセセリチョウと同様、チョウにしては胴体が太く色合いも地味なので、よくガの仲間と間違われる。昼間、部屋の中に蛾が入ってきたといってよく騒がれるのがこれ。すごく速く、直線的に飛び、近くを飛びすぎる時は「ぶんーん」って羽音がする、まるで庭の極小の戦闘機みたい。茶色で地味な色の翅と体だが、太陽の光の具合によっては少し青みがかって見える時もある。なかなか渋さの効いた蝶である。【2008/10/03】
Photo : セージの花に来たイチモンジセセリ。この角度からみると一番、翅の模様がよく判る。@京都市左京区岡崎

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