2008年10月4日土曜日

第二十九夜/ニホンミツバチとキイロスズメバチ

京都御苑の東辺・清和院御門近くのイチョウにニホンミツバチが営巣している。巣の入口は地際。どうしているかと見に行くと、巣の入口近くにキイロスズメバチの死骸がいくつも横たわっている。1週間前に行った時は見つけていないのでキイロススメバチがミツバチの巣を襲ったのは最近のことだろう。昆虫の中では驚異的に強いスズメバチだが、自然の中では強い者が必ず勝つとは言えない。ニホンミツバチは、巣を襲うスズメバチを多数の個体で団子状におおいかぶさり、体を動かすことにより発生した熱で温圧死させてしまう。これはミツバチ達がスズメバチの上限致死温度が自分たちよりも数度低いことを利用した抵抗・防御手段。このようなニホンミツバチだが本来はとてもおとなしく、指が触れるほど近寄っても、つまんだりいたずらしない限り刺されることはまず無い。【2008/10/03】
Photo : ニホンミツバチの巣の入口に横たわるキイロスズメバチの死骸 @京都御苑・清和院御門近く

0 件のコメント: