2010年8月31日火曜日

第二百三十六夜/ナガサキアゲハと温暖化

 まったく9月にもなろうというのに暑さはいっこうに収まる気配がない。庭の草花は完全に夏バテの気配。時々、庭のレモンにナガサキアゲハが産卵にやってくる。写真に収めたいと思うもこちらの気配を察してか、猫の額に満たない庭なのですぐに塀を越えて隣の駐車場に飛んでいってしまう。汗だくのこちらとは違って南国生まれのナガサキアゲハは猛暑にもかかわらず汗一つかかず元気な様子。今日、我が家の庭ではないが、クサギの花蜜にナガサキアゲハがやってきた。なんとか数枚を撮り、これからと言うタイミングでなんとカメラのバッテリー切れ。もちろんこの後、低いところの花にやってきたり、翅を休めたり・・・まさに指をくわえて見ているだけ。生きものの観察ってだいたいこんなところが落ちになるものだ。Photo:2010/08/31 @京都御苑、京都市

2010年8月29日日曜日

第二百三十五夜/ゴキブリ

 僕がおつきあいしている小学校はなぜかゴキブリが多いという。さて今年は夏休みにこれを退治しようと職員室や共有ホールを閉め切って薬剤散布したと聞く。効果てきめんでフロアーにはゴキブリの死骸が転がっていた。それをある先生が拾い集めて作った標本が写真の物だった。どこにでもいる嫌われ者のゴキブリもよく見ると不思議な昆虫だ、なぜか?顔や目は前を向かず下を向いている(頭部は胸部の下に隠れている)。あれほど敏感なのにいつも下しか見ていないのである。しかし床に転がって死んでいる時は必ずと言っていいほどお腹を上に、つまり顔と目を上に向けて死んでいる。この姿は真に「昇天」って感じである。先の標本は、この転がっている姿のままを拾い集め、接着剤で背中を貼ったものだからすべて裏面(腹部)を見せる標本になってしまった。これは偶然にもゴキブリという昆虫のもつ特異な面を見事に表すという結果になった。しかし注目点は他にもある、よく見るとほとんど成虫ばかりである。もっと小さな幼虫は拾われなかったのか、時期的に幼虫が少なかったのか・・・なかなか興味深い。もしちょうど卵のステージであればこれから幼虫が孵化し、しばらくしてからやっぱりゴキブリは現れるんだろうなと思った。Photo:2010/08/28 @近江八幡市、滋賀県

2010年8月22日日曜日

第二百三十四夜/カワラヒワ

 小学校で行う自然教室の下見で京都北山・花背に行く。クマタカの飛翔が見れるかと空ばかり見ていた。川に張り出した大きな木の枝にクマタカらしき猛禽の姿を見るも車で移動中の一瞬こと。繁殖を終えた鳥もさほど鳴かない。残念。ゆっくり見ることができたのは、ツバメの若鳥がしきりに上空を飛び虫を捕らえる場面とカワラヒワのみ。カワラヒワはケヤキの実をついばむ声が樹冠のなかからするが姿は見えず、一羽だけ枝先で見張りをしていた。何かの気配を感じたのか、突然十数羽がこの樹冠から飛び去った。そうそう、花背の奥山でクマゼミの声を聞いた、こんな場所までやって来ているとは驚いた。クマゼミ、ヒグラシ、エゾゼミ、ツクツクボウシの声が聞こえた。Photo:2010/08/20 @花背山の家

2010年8月21日土曜日

第二百三十三夜/キアゲハ

 蝶は生きている時が一番きれいだなとつくづく思う。珍種凡種に限らず完璧な標本がずらりと並んだコレクションを見るのも悪くないが、どんなに普通の種類でも生きている時の姿はなにごとにも代え難い。彼らを見ていると飛んでいるのがたまらなく嬉しと思わせる瞬間がある。蜜花を探しているでもなく、異性を探しているでも無く・・・ただただ飛ぶことが楽しい。人が持つような喜怒哀楽な感情や遊びと言う時間はおそらく彼らにはないだろう、でもなんらかの感情を持ち合わせているとしか思えない一瞬があることは確か。猛暑の中、元気に飛び回ったキアゲハご自慢の後翅はすっかりぼろぼろになってしまった。もうしばらく元気に飛び、蜜を吸い、卵を産む頃には暑さも少しましになっているか。Photo:2010/08/19 @円山、滋賀県近江八幡市

2010年8月20日金曜日

第二百三十二夜/ウチワヤンマ


 西の湖(近江八幡)のヨシ原で見かけた大型のトンボ。尾先の平たい形が特徴的ですぐに判る、この形が「うちわ」に似ているのでウチワヤンマと呼ばれる。オニヤンマと同じヤンマと名前につくがこちらは「サナエトンボ」の仲間。「うちわやんまやで」って言っても「あんたはさなえや」なのである。写真上:産卵中の♀(下)を守る♂(上)、写真下:縄張りを守る♂ Photo:2010/08/19 @西の湖、滋賀県近江八幡市

2010年8月19日木曜日

第二百三十一夜/ミサゴ


 今日は滋賀県立大の学生たちが小学生対象に主催する「西の湖の生きものを知ろう」に協力参加。そこで見つけた「ミサゴ」、魚類を主食とする中型のタカ。八幡山の尾根に目をやると大きな枯れ木(松)で、約2時間以上も休息していた。双眼鏡では、顔部の模様も確認できたが、カメラの望遠レンズでは上の写真が精一杯。このタカ、水面上で水中、もしくは水面の魚に狙いをつけ足から飛び込んで捕らえる。Photo:2010/08/19 @八幡山、滋賀県近江八幡市

2010年8月9日月曜日

第二百三十夜/アサマイチモンジ

 仕事で長野・伊那に行く。仕事の合間、近くを散歩。ハラリヒラリとやってきたのが写真のアサマイチモンジ(タテハチョウ科)、シーズンを生き抜いた個体、翅はひどく痛んでいる。今回、蓼科の標高1000m辺りでナガサキアゲハを見たのは驚きだった。Photo:2010/08/07 @長野県伊那市南箕輪

2010年8月8日日曜日

第二百二十九夜/ベニシジミ

 仕事で長野県・蓼科へ行く。探せばきっといろいろといるんだろうが、足元をちらちらと飛ぶベニシジミについ気がいってしまう。どこにでも、いつも、普通にいるのだけど、その美しさは他のチョウのどれにも引けを取らない。翅の表よりも裏の方がずっときれいだと僕は思う。Photo:2010/08/07 @長野県蓼科

2010年8月3日火曜日

第二百二十八夜/オタマジャクシとカエルの間

 草地にへんてこな生き物発見・・・これはカエルになったばかりのオタマジャクシ(変な表現ですね)、正式にはカエルの幼体。まだ尾が生えている、前足は自信がないのか胸元に隠している、歩いたりするのは苦手そう。でもいざとなると十分に成長した後ろ足でぴょこんと危なげに飛ぶ、さすがカエルだ。なんとなく恐竜みたいだが、口を引き締め、大きな瞳で前を見上げる顔はなんとも凛々しい。写真はモリアオガエル。Photo:2010/08/03 @京都御苑

2010年8月2日月曜日

第二百二十七夜/スズバチ

 夏になると草地で写真の蜂=スズバチ(鈴蜂)が獲物を探している場面をよく見る。今日のスズバチも草木の葉を丹念に獲物を探して飛んでいた。この蜂は人を刺すようなことはないので、できるだけ近づいて見たい。獲物は蛾の幼虫=イモムシ、見つけた獲物に麻酔をかけて泥土の巣に運びいれられ、卵が一個づつ生み付けられる。巣は泥土で作られた縦長の卵状で、十数個の部屋に区切られ、それぞれの部屋にガの幼虫が詰められる。母蜂は卵を生み終わった後、巣入口を泥でふさぐ。卵から孵った蜂の幼虫は麻酔をかけられた獲物を食べて育つ。成長した蜂の幼虫はやがて蛹となり、羽化し泥の巣を破って出てくるという訳。
名の由来は、漢字で「鈴蜂」と書き、つくる巣が鈴の形をしていることから名付けられているそうです。アシナガバチに色も形も似ているから初めての見る人は驚くかもしれないが極めておとなしい蜂。運よければ大きな獲物を重そうに運ぶ姿が見れるはず。Photo:2010/08/01 @京都御苑

2010年7月25日日曜日

第二百二十六夜/アブラゼミの羽化

 今年は少ないと思っていたアブラゼミもすっかり羽化のシーズンを迎えた。今夜もバスを待っている間にそばにある交番の柱に羽化ゼミを見つける。終バスが来るが早いか、セミの翅が伸びるのが早いか・・・少々焦ったが無事見届けた。真っ白の体と翅には不自然なほどの黒い目(複眼)が目立つ。トンボもチョウも、同じように羽化直後なのに目は完全に仕上がっている。つまり羽化の場所を見つけたり、羽化後の危険をいち早く見つけるために体は不完全ながらも目だけは完全に機能している。今夜のセミは無事に成虫になれそうだ。Photo:2010/07/25 @烏丸丸太町、京都市

2010年7月19日月曜日

第二百二十五夜/夏の夜の始まり・セミの羽化

 外出の折り、バス停横の地面にアブラゼミの幼虫がひっくり返って手足をばたばたとしている。近くの植え込みから這い出てきたものの何かの拍子にひっくり返り、硬い舗装面では上手く歩けず、かといって上る場所も無い。蝉の幼虫のこのような場面はなんども見る。どうも彼らは硬い地面では体のバランスが悪くひっくり返りやすいようだ。地面から拾い上げ近くの木の根元に放す。上手く羽化するかなとバスに。さて、帰り道では羽化のシーンに出くわす。もちろん同じセミではない。これまたおかしな状況。石の溝の端での羽化。近くの植え込みの地面から下の溝に落ちてしまったようで、かろうじて這い上がり羽化まで行き着けた。しかしそこには運悪く蟻が沢山いたようで、青白い羽化したての体に蟻がつきまとう。時折、蟻を振り払おうとするように体を振っている。なんともかわいそうだが体や翅が硬化して飛び立つまでには至らなそうである。Photo:2010/07/18 @京都御苑

2010年7月17日土曜日

第二百二十四夜/カヤネズミの巣

 近江八幡にて来週行われる小学校のキャンプ準備で草刈り。背丈ほどの草地を刈り広げていたらススキの株の中程に大人のコブシ大のカヤネズミの巣を発見。ススキの葉を裂いて織り込んでいる。生きた葉を裂いて、生きた葉にからめているのでこのままでも茶色に枯れることはなさそうだ。巣はほぼ完成している様子、ひょっとすると中に赤ちゃんネズミが入っていることもあるから内部を見るのはよした。すっかりあらわになってしまったのでこのままでは子育て環境にたえないと思う。親ネズミには申し訳ない。来週のキャンプで子どもたちに見てもらおうとそこで作業をストップ。小学校のキャンプでは「森と水」の話を予定、どこかでネズミを登場させよう。Photo:2010/07/17 @近江八幡市北之庄

2010年7月15日木曜日

第二百二十三夜/ショウジョウトンボ

 今日の強雨と雷のあとの夕空はすごかった・・・空も、近くの森も、建物もまっかに染め抜いた。かといって夕日が出ていた訳ではない。分厚い雲がその裏にある太陽の光を拡散したのか。少し前に出会ったショウジョウトンボの赤を思い出した。このトンボは、一般の赤とんぼと呼ばれる「アカネ科」ではない、日本ではこの仲間はただ1種のみ。アカネ科に見られるような胸の模様はなくほとんど無地。しかも複眼から尾っぽの先まで真っ赤っかで目立つ。まず他の種類と見間違うことは無い。このトンボの真っ赤な複眼で見た景色は、きっと今日の夕空のように真っ赤に違いない。Photo:2010/06/29 @京都府立植物園

2010年7月13日火曜日

第二百二十二夜/トリバガ

 芥子粒のような、ゴミのような、ホコリのような虫がいる。この手の虫にはあまり近寄らない方がいい。なぜなら何の仲間か判らない・・・調べても「なんとかの仲間」ぐらいにしか判らない。この分野に足を踏み入れると抜け出せなくなるから。今日、見つけた蛾もこの手に近い。これはトリバガの仲間、翅を広げてもせいぜい1cmぐらい。写真を拡大すると体から脚から細かな刺のような突起物が出ている。色は地味だが、体の作りは面白い。もう少し大きければかっこいいのにな・・と思う。Photo:2010/07/13@京都御苑

2010年7月9日金曜日

第二百二十一夜/オニヤンマの羽化

 雨の中、灌木の枝下にオニヤンマを見つける。羽化したばかりだろう、近くには脱け殻のヤゴがあった。複眼はまだオニヤンマ特有のきれいな翠色にはなっていない。羽もたよりなさそうだ。近くには他の脱け殻もあった。灌木のすぐ下は幅20cmほどの砂地の細流。この大きなトンボの幼虫(ヤゴ)が暮らすには思いもかけないほどの場所。雨が止んで、林縁を元気に飛ぶ姿を想像するとドキドキしてしまう、それはそれは本当に美しいから。Photo:2010/07/03 @栗東、滋賀県

2010年7月8日木曜日

第二百二十夜/森に卵?

 植物研究家のKさんにキノコの名前を教わった・・・ほとんど忘れそうな名ばかりだが、これだけは忘れないだろう。その名も「タマゴタケ」(正式にはチャタマゴタケ)、大きくなった物をみると名前の由来が判らないが、幼菌(キノコの子ども時代のようなもの)をみると納得。大きさも鶏卵大。白い卵状の幼菌から、黄色の物体(これが笠になる)が現れた様はまさに卵、それも「ゆで卵」(写真上)。これが大きくなると今度は、目玉焼きになる(写真下)。写真のチャタマゴタケは黄色タイプ、通常のタイプは茶色で、ゆで卵状態の時は中国食材の「ピータン」のような感じ。キノコもなかなか面白い。Photo:2010/07/06 @京都御苑

2010年7月6日火曜日

第二百十九夜/我輩はブンゴツボマツタケである

 我輩は新種のキノコである。和名はまだ無い、もちろん学名も無い。名前がないのも困るので世間では、仮に「豊後壷松茸(ブンゴツボマツタケ)」と呼び始めたらしい。我輩は第一例として2005年7月に大分県佐伯市、その後第二例、第三例が京都御苑で見つかった。ちなみに第二例は種の同定のために大分県に送られた。その第四例目が今日見つかった。最初の一個を除いては、国内では京都御苑以外に見つかっていない。自分でも判らないのだが、アラカシか他のきのこに寄生すると言われている。色も香りもマツタケに似ているが、味は判らない、安全かどうかも判らない。なぜならあまりに少なくてだれも試食してくれないからである。Photo:2010/07/06 @京都御苑、京都市

2010年6月30日水曜日

第二百十八夜/どこから来た? クサガメ


 植物園の北西にあるハーブ園エリアには、2つの池がある。一つは睡蓮池、もう一つは湿生植物池。睡蓮池にはウシガエルが沢山すんでいる。湿生植物池には数種類のトンボが生息する。そこに今年はクサガメがいた。今回初めて見つけた・・・それまでいたのか疑問。考えられることは来園者の放流。亀にとって楽園には違いなさそうだが、たった一匹なのは悩むところ。放流だとすれば無責任で勝手な行為、困ったものだ。Photo:2010/06/29 @京都府立植物園

2010年6月29日火曜日

第二百十七夜/キマダラセセリ

 梅雨の晴れ間、花壇の花(セージ)に来たのはキマダラセセリ。よほどセージの花蜜が気に入ったのか手で触れてもすぐに戻ってきた。小学生の頃、標本作り(展翅)の練習でずいぶんと犠牲にしてしまった。殺して三角紙(とった蝶をいれておくパラフィン紙でできた三角形の袋)に入れておくと硬化してしまう、しかも小さな翅。これを標本にすることはけっこうテクニックが必要だった。沢山の犠牲で僕の展翅技術は、格段にうまくなった。残念なことにそんなどこにでもいた蝶もあまり見なくなった。この蝶の幼虫が食べるイネ科植物(どこにでもあった言わば雑草)が生える草原が身近な場所からなくなってしまったためだろう。Photo:2010/06/29 @京都府立植物園

2010年6月23日水曜日

第二百十六夜/カノコガ

 蛾と聞くと一歩後ろにひく人が多いが、そこを我慢して一歩前に出て見ると結構きれいで面白いことがわかる。昼間飛ぶ種類も多い。この写真は、「カノコガ」という名の蛾。翅の模様の「鹿の子」から名が付けられている。鹿の子とは、鹿の子どもの背中の模様、茶色の毛に白く丸い模様。日本では確か4種類いるが、他の種類を見るとこの仲間が蜂に擬態していると思われる。黒い体にある黄色い帯が蜂の体色に似ている。特に横から見た感じは蜂に似た模様。飛び方は緩やかだから、およそ蜂には見えないが止まっている時には何らかの効果があるのかもしれない。Photo:2010/06/22 @京都御苑

2010年6月10日木曜日

第二百十五夜/クロスジギンヤンマの産卵

 やっと見つけたクロスジギンヤンマの産卵現場。普通のギンヤンマとは違って、比較的日陰の多い小さめの池に生息する。ギンヤンマは明るく大きな池が好きなので同じ仲間とうまく棲み分けている。♀は単独で植物組織内に卵を産みつける。Photo:2010/06/08  @京都御苑、京都市

2010年6月9日水曜日

第二百十四夜/合鴨の親子

 鴨川にかかる橋から川面を見下ろすとカルガモらしき親子が上流から泳いでやってきた。普通は子だくさんのカモなのに、連れているのはたったの一羽。子だくさんの意味するところ・・・大人になるまでに何かしらの原因で死んでしまうという訳、他の生きものに食べてしまう、急な増水で流されてしまうなどのアクシデント・・・。写真を良く見て気付いた、これはアヒル(アイガモ)だった。カルガモだとクチバシの先端がもっときれいにはっきりと黄色。関西ではマガモは主に冬鳥(北国で繁殖する)。それにしてもこのサイズのヒナだとまだまだ油断はできない。無事、成長することを願うばかりだ。Photo:2010/06/08 @鴨川、京都市

2010年6月5日土曜日

第二百十三夜/アオバズクの季節がやってきた

 今年もアオバズクの繁殖の季節がやってきた。今年始めて、自宅近くの平安神宮の鎮守の杜からアオバズクの鳴き声が聞こえてきた。これから毎晩聞こえてくるはず。今年も鎮守の杜で子育てをするんだろか。このアオバズクは、南の国々から青葉の季節に日本に渡ってきて繁殖をするフクロウの一種。写真は、クスノキの枝先で休息するアオバズクに警戒して騒いでいるムクドリ(右下の陰)とメジロ(右上角)、ヒヨドリも参加していた。小鳥達が十数羽、四方八方から取り囲み、どこかへ行けと騒いでいた。いずれの小鳥もアオバズクにとっておいしいご馳走なのだから、小鳥達も追い出すのに必死なのだ。Photo:2010/06/01 @京都御苑

2010年6月3日木曜日

第二百十二夜/モンキアゲハとアゲハチョウ

 モンキアゲハ(右)を執拗に追いかけるナミアゲハ(左)。写真がクリアでないが、注目すべきはモンキアゲハの前翅の先端から後ろに長くのびた白い糸状(30cmぐらい)のもの。多分これは「クモの巣」。モンキアゲハは、林縁の日陰を好んで飛ぶ。ナガサキアゲハを除いて黒いアゲハの仲間は、暗いところを飛んでいる。チョウにも飛ぶ道があってこれを「蝶道(ちょうどう)」と言う。モンキアゲハやクロアゲハの場合、林縁や林間に蝶道があり、こんな所にはクモの巣も多い。大型の蝶であれば多少のクモの巣にひっかかったとしても破ってしまうのだろう。こんな一枚の写真からでもモンキアゲハの蝶道の環境がかいま見れるという訳。Photo:2010/05/18 @京都御苑

2010年6月1日火曜日

第二百十一夜/イトトンボを正面から見る


 トンボの種類を調べるには、顔と胸部側面、腹部(しっぽの部分)の模様が手がかりとなる。だからトンボの写真を撮る時は、正面、側面、上面のカットをしっかりと押さえておく。一見、かわいいイトトンボも拡大してみるとご覧の通りの面構え、けっこう強面(こわもて)である。目前を通り過ぎる獲物を逃すまいと待っているようでもある。左右に張り出している目(複眼)は、獲物との距離を正確に測るのにいいのかもしれない。写真のイトトンボは「モノサシトンボ」、腹部に定規のような目盛りがうってあるからこんな名前がついた。モノサシトンボは2度目の登場。Photo:2010/06/01 @京都御苑

2010年5月31日月曜日

第二百十夜/緑色の美蛾


 珈琲ブレイク・・・お茶を飲みながら、ふと目に入ってきた一匹の蛾。この蛾、カギバアオシャクという。なんてきれいなんだろう体も翅もきれいな緑色に包まれている。一枚の小葉が大きな葉に引っかかってしまったごとく。大きさは翅を広げると6cm少し、止まっている葉はカシワバアジサイ。自分の体色から止まる葉を選んでいるとしか思えない、色どころか葉っぱの表面の半光沢まで似ている。幼虫の食樹はブナ科コナラ属:コナラ、クヌギ、カシ類。去年、庭のコナラの葉をさんざん食べたのはこいつだったんだろうか?この姿を見たら許せるか。名前の「シャク」とは「シャクガ」の意味、そして尺取り虫(幼虫)の「シャク」。Photo:2010/05/31 @岡崎、京都市

2010年5月30日日曜日

第二百九夜/子スズメ

 裏道を歩いていると子スズメに出会った。くちばしの両端(口元)がまだ黄色く、親スズメから餌をもらっている、巣立ち後まだ間もないはず。こちらをほとんど怖がらない。かわいくってしかたがない。もちろん記念に一枚。写真を撮っていると近くにいた親スズメが「チッチッチッチッ」と激しく鳴く。これは子スズメに「気をつけなさいよ!」と言っている。これ以上近づくと親スズメは鳴きながら近くの木で行ったり来たり・・・この親の動きに反応して子スズメは飛び逃げるはず。静かにその場をあとにする。スズメだってちゃんと子スズメに何かを教えてるのだな。事故も無く成鳥になることを祈りさようなら。Photo:2010/05/30 @水口町、滋賀県

2010年5月27日木曜日

第二百八夜/時にはカメムシ

 今日は一日、仕事場にこもっていた・・・とは言え、休み時間に写真の整理。こんな時こそ忘れていた虫に出会う。カメムシの写真(ホソハリカメムシ)を眺め、やっぱり面白い生き物だと思う。面白さはその造形かな? 動きも面白い、顔の表情もなかなか豊か、でも一般的には嫌われ者のようだ。その理由は独特の臭いだろうがどうも不当評価な気がする。カメムシはセミの仲間、ストロー状の口を草木の茎や果実に差し込んで汁を吸うのだ。なかには肉食性の種類もいる。Photo:2010/05/18 @京都御苑、京都市

2010年5月26日水曜日

第二百七夜/縄張りを見張るテングチョウ

 天狗茸、天狗鯛、天狗猿、天狗コウモリ、天狗ベニボタル・・・天狗と名がついた生き物は結構多い。写真はテングチョウ、やっぱり顔の先が長い鼻のようにのびている。雨の晴れ間に樹の梢で日光浴をしていた。テリトリー(縄張り)を持ち、近くに別の個体や蝶がやってくると激しく追い払う。この個体は冬を越しているため翅の鱗粉もずいぶんとれてしまったようだ。エノキの葉をよく探せば、すでに大きくなった幼虫の姿も見られる。(第七十夜テングチョウもご覧ください)Photo:2010/05/25 @京都御苑