2010年8月2日月曜日

第二百二十七夜/スズバチ

 夏になると草地で写真の蜂=スズバチ(鈴蜂)が獲物を探している場面をよく見る。今日のスズバチも草木の葉を丹念に獲物を探して飛んでいた。この蜂は人を刺すようなことはないので、できるだけ近づいて見たい。獲物は蛾の幼虫=イモムシ、見つけた獲物に麻酔をかけて泥土の巣に運びいれられ、卵が一個づつ生み付けられる。巣は泥土で作られた縦長の卵状で、十数個の部屋に区切られ、それぞれの部屋にガの幼虫が詰められる。母蜂は卵を生み終わった後、巣入口を泥でふさぐ。卵から孵った蜂の幼虫は麻酔をかけられた獲物を食べて育つ。成長した蜂の幼虫はやがて蛹となり、羽化し泥の巣を破って出てくるという訳。
名の由来は、漢字で「鈴蜂」と書き、つくる巣が鈴の形をしていることから名付けられているそうです。アシナガバチに色も形も似ているから初めての見る人は驚くかもしれないが極めておとなしい蜂。運よければ大きな獲物を重そうに運ぶ姿が見れるはず。Photo:2010/08/01 @京都御苑

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