2010年7月19日月曜日

第二百二十五夜/夏の夜の始まり・セミの羽化

 外出の折り、バス停横の地面にアブラゼミの幼虫がひっくり返って手足をばたばたとしている。近くの植え込みから這い出てきたものの何かの拍子にひっくり返り、硬い舗装面では上手く歩けず、かといって上る場所も無い。蝉の幼虫のこのような場面はなんども見る。どうも彼らは硬い地面では体のバランスが悪くひっくり返りやすいようだ。地面から拾い上げ近くの木の根元に放す。上手く羽化するかなとバスに。さて、帰り道では羽化のシーンに出くわす。もちろん同じセミではない。これまたおかしな状況。石の溝の端での羽化。近くの植え込みの地面から下の溝に落ちてしまったようで、かろうじて這い上がり羽化まで行き着けた。しかしそこには運悪く蟻が沢山いたようで、青白い羽化したての体に蟻がつきまとう。時折、蟻を振り払おうとするように体を振っている。なんともかわいそうだが体や翅が硬化して飛び立つまでには至らなそうである。Photo:2010/07/18 @京都御苑

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