2009年7月20日月曜日

第百二十三夜/樹林地の池に現れたイソシギ

 京都御苑で行なわれた「夏の自然教室」に野鳥担当として参加させて頂いた。会での反省会が終り、外に出ると一頭の大型のトンボが近くの池(閑院宮邸跡)に飛び去った。後をつけるも見失う。代わりに現れたのが写真のイソシギ。海岸から河川、湖沼畔などに生息すると図鑑には書かれているが、こんな樹木が茂った場所にも来るんだと驚く。この池の周りはとても静かで、池の向こう岸を行ったり来たり石や草の間にいる昆虫を食べるのに夢中だ。一方、近くではアオバズクの巣立ちを待つギャラリーでいつも以上に賑わっていた。大勢のカメラマンが長いレンズを巣の入口に照準を合せ待っている。中には大きな声でしゃべり、タバコを吸いながら、しかもうろうろと歩きながら待っている人もいる。おおよそ野生動物を見るに値しない姿勢だと思う。いつもながらに親鳥のストレスを思うと悲しい。野生動物を見るには一人もしくは少人数に限る。何事も気遣いが大切。おのずと新しいものが見えて来るものだ。そして数枚の写真が撮れればそれで良い、必要以上にレンズを向けることは彼らにストレスを与えるに他ならないから。
Photo:2009/07/20 @閑院宮邸跡池、京都御苑、京都市

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