2009年7月14日火曜日

第百二十夜/樹液を吸うゴマダラチョウ

 里山のコナラやクヌギの雑木林でおなじみのゴマダラチョウ(国蝶・オオムラサキに近い種類)を見つける。御苑の砂利道の頭上に伸びたシラカシの小枝上の樹液を吸っている。翅にはオオムラサキのブルーの鮮やかさは無いがメリハリの利いた白黒模様に赤い複眼、黄色いストロー(口吻)が美しい。時折吹く強風に体を持っていかれそうになりながらも小枝にふんばって樹液を吸っていた。この個体は、やや小ぶりで黒味が強く、前翅のとがり方も強いので♂と思われる。幼虫は、エノキの葉を食べ、その形はオオムラサキと瓜二つ(背中の突起の数が違う)。関東の一部では近年、(人為的)放蝶されたアカボシゴマダラ(ゴマダラチョウの仲間)が生息数をのばしているが、ここ御苑ではそんないたずらはまだおこっていない。
Photo:2009/07/14 @京都御苑、京都市 Lens:300mm

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