2009年6月29日月曜日

第百十夜/身近な自然の生存競争・アジアイトトンボ

  トンボは肉食性の昆虫だ。同じ仲間だろうと自分の獲物となるサイズであれば基本的には食料とする。写真のイトトンボは、食べている方も食べられている方も同じ「アジアイトトンボ」。また両者とも羽化してさほど日にちが経っていない個体である。水中での厳しい幼虫(ヤゴ)時代を生き延び、やっと成虫となったものの同じ仲間に食べられてしまうこともある。また同じ種類を獲物とした個体も、今度はカエルや他のトンボやクモ、鳥達から狙われている。テレビで見る他国の野生動物の生存競争も、僕たちの身近な自然から始まっていると言うわけだ。
Photo:2009/06/28 @京都府立植物園

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