2009年6月4日木曜日

第九十六夜/シロテンハナムグリ

 夏と言えばカブトムシ、カブトムシと言えばコガネムシの親分、分分と言えば「シロテンハナムグリ」。・・・ちょっと強引な誘導。どこでも、身近に見る事ができるコガネムシの一種である。さてコガネムシはとても飛ぶのがうまい甲虫である。カブトムシやクワガタのように不器用ではない。高速で草むらや樹間を飛んでいる。このヒミツは、飛んでいる姿をよく見ると判る=前翅(堅い翅=鞘翅)を体に付けて(閉じて)、前翅の間から後翅だけ出してはばたいている。この写真の前翅(鞘翅)の右横がすこし窪んでいるのが判る、この窪みから後翅が出ると言う訳だ。飛ぶ姿勢もカブトムシの様に「お尻が落ちた万歳姿」でなく、脚を体に密着させ、後翅だけを伸ばした(スキーで言うなら)「前傾姿勢」でいる。名前の「ハナムグリ」とは「花にもぐる」の意、「しろてん」は体の模様を見たまんま。名前から想像出来る様に樹液以外に花の蜜や花粉も大好きなのである。Photo:2009/06/02 @京都御苑

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