2009年6月18日木曜日

第百一夜/黒猫と赤耳亀(アカミミガメ)

 今日も異種2匹の超接近遭遇の面白い場面に出くわした。仕事帰りに京都御苑を散歩、ちょうど堺町御門で見たものは・・・黒猫と甲長25cmほどの立派なアカミミガメ(ミドリガメ)。どうもこの亀は産卵をしようとしてる様子。後ろ足で懸命に砂利をかいている。その様子を見守る(?)黒猫。しばらく見ていたがいっこうに穴が掘れないでいる、かちかちの地面に敷かれた砂利ではさすがに産卵出来まい。しかも亀が暮らしている池からは距離もある。例え孵化したとしても子亀が砂利道を辿り池(九条池)に辿り着くことは難しい。こんな所に産卵してもらう訳にはいかず、猫には悪いが亀を池の近くの草地に戻す。猫にとってもこの亀の出現と行動は不思議だったんだろうなと思う。さて、当の亀が無事、池岸近くの草地で産卵し、卵が孵化したとしても、水際に水生植物が無く、鯉がたくさんいる池での生存はほぼ0%だと思う。すこしかわいそうな気もするが、移入種(言い換えれば、ここでは「捨て亀」)であるアカミミガメの増殖を防ぐ為には止む得ない。以前、池のある公園でイシガメが砂場に産卵しようとしたシーンは知っている。都市に住む亀の生息環境は厳しいものがある。そんなわけで草地の護岸を持たない水辺環境では、在来種の亀の少子化が起っている。
Photo: 2009/06/18 @堺町御門・京都御苑、京都市

0 件のコメント: