2009年6月16日火曜日

第九十九夜/コオニヤンマ


 動物園に会議の為に出かける。予定時間よりも早く着いてしまったので園内を散歩。ニホンカモシカと遊んでいると(もちろんこちらは柵の外)、近くを飛んでいたトンボに気づく。このトンボ、コオニヤンマという。オニヤンマと名前に付くがサナエトンボの仲間。オニヤンマの仲間は、左右の複眼が真ん中でくっくいているが、サナエトンボの仲間は離れている。コオニヤンマの特徴は、おでこの「角」みたいなとんがり(写真下)と、体の割りに長くて太い後脚(写真上)。見れば確かに小鬼の様だ。名前の由来は「小型のオニヤンマ」だろう・・・、でも「小鬼」のようなヤンマ(大きなトンボの代名詞?)も捨て難い。このトンボの幼虫(ヤゴ)は、水底に沈んだ枯葉のように見えるほど薄っぺらで形も色もそっくり、やたらと後ろ足が長い、口先には小さなシャモジが二枚ついたような出っ張りがある、一度みれば忘れられない。おまけに驚くと脚を体にくっつけてまさに枯葉になりすましヒラヒラと流れて行ってしまう秘技を持ってる。Photo: 2009/06/15 @京都市立動物園

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