2012年6月13日水曜日

第三百四十七夜/アリの高速道路?

 地面に埋め込まれた園路の鉄製の縁(まわりの土と園路をくぎるための縁)の上に行列を作る小さなアリ(アミメアリ?)を見つける。まわりの地面や園路には枝葉や小石がたくさんあるので小さなアリにとって大きながれきの中を歩くようなもの。鉄の縁はまっすぐで平らである、この上を歩けばスムーズだと言わんばかりにものすごい速度で歩いている(走っている?)。
 一昨日(6月11日)、新聞で「JR東日本・山形市の高瀬―山寺駅間でカモシカをはね、車両点検のため一時停止。運転を再開した45分後今度はツキノワグマをはねた」と言う不幸な事故を知った。辺りは山間部で近くには「熊ヶ根駅」と言う名の駅もあるから、もともと野生動物の大変多い地域なのだろう。きっと事故にあった野生動物は、日常の道として草むらやヤブ漕ぎを避けすっきりとした線路を利用していたに違いない。この日の朝はそこに運悪く電車が来てしまった、または地形的に逃げるタイミングを逃したか、ひょっとすると雨が降っていて電車がやってくる音に気付かなかったのかもしれない。短時間の間に大型動物2頭の事故は偶然ではないだろう。新聞記事からいろいろなことを思った。
 さて今日のアリだって、でこぼこの地面を歩くよりは鉄の一本道を歩く方がずっと楽なのである。Photo2012/06/13 @京都御苑

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