2009年10月13日火曜日

第百五十七夜/枯れ葉にまぎれる蝶・クロコノマチョウ

 樹林地の中を歩くと足元から黒い蝶が勢い良く飛び出る、少し飛んではまた地面に止まるが・・・どこに止まっているのかさっぱり判らない。またもや足元から飛び出る。しかも踏みそうになるぐらいの場所から。なんどか繰り返すうちにやっと居所がわかる。その正体は、クロコノマチョウ(漢字では「黒木ノ間蝶」と書くらしい)、翅の裏は見事に枯葉状の模様で地面にいる時はご覧の通り(写真上)。緑の葉に止まっていても枯葉がひっかかっている程度にしか見えない(写真下)。地味な蝶も翅表はきれいな赤褐色に目玉模様が並ぶ、裏面も光の具合で体周辺の細毛がほんのりと青く写ったのには驚いた(写真下)、これはなかなかきれいではないか。本来は南方系の蝶で、近年北へと生息域を拡げつつある。食草は、ススキ、ジュズダマなどのイネ科植物だから食うには困らないだろう。写真:秋型♂。Photo:2009/10/13 @京都御苑、京都市

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