2009年10月13日火曜日

第百五十六夜/森の糞虫・ミドリセンチコガネ

 里山遊びの準備で森のなかの広場の木屑を片付けたり、地面をいじっているとどこからともなく緑色に光るコガネムシが飛んできて、今しがたまで木屑で覆われていた地面を嬉しそうに歩き回っている。様子を見ていると何かを探しているらしい。この山にはシカやイノシシが沢山生息しているので普段はこれらの野生動物の糞を食べているはず、今日は何に反応してきたんだろうか。このきれいなコガネムシは、糞虫(動物の糞を食物としているコガネムシの仲間)で、種名はオオセンチコガネと言う。日本全国に広く分布するが、大きく分けて赤色、緑色、藍色の3つの色彩型に区別される。京都府から滋賀県にかけては主に緑色系が分布し、これはミドリセンチコガネと呼ばれている。この緑色タイプは遠くはなれて北海道の日高地方沿岸部などにも見ることができると言う。飛んできた個体を手に乗せて眺めていると本当にきれいな光沢をしていて、よく見ると僕のすぐ後ろの大きなコナラの樹形がコガネムシの背中に映っていた。今日はこのオオセンチコガネの他に、センチコガネも見ることができた。Photo:2009/10/12 @こんこん山、栗東市、滋賀県

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