2010年6月10日木曜日

第二百十五夜/クロスジギンヤンマの産卵

 やっと見つけたクロスジギンヤンマの産卵現場。普通のギンヤンマとは違って、比較的日陰の多い小さめの池に生息する。ギンヤンマは明るく大きな池が好きなので同じ仲間とうまく棲み分けている。♀は単独で植物組織内に卵を産みつける。Photo:2010/06/08  @京都御苑、京都市

2010年6月9日水曜日

第二百十四夜/合鴨の親子

 鴨川にかかる橋から川面を見下ろすとカルガモらしき親子が上流から泳いでやってきた。普通は子だくさんのカモなのに、連れているのはたったの一羽。子だくさんの意味するところ・・・大人になるまでに何かしらの原因で死んでしまうという訳、他の生きものに食べてしまう、急な増水で流されてしまうなどのアクシデント・・・。写真を良く見て気付いた、これはアヒル(アイガモ)だった。カルガモだとクチバシの先端がもっときれいにはっきりと黄色。関西ではマガモは主に冬鳥(北国で繁殖する)。それにしてもこのサイズのヒナだとまだまだ油断はできない。無事、成長することを願うばかりだ。Photo:2010/06/08 @鴨川、京都市

2010年6月5日土曜日

第二百十三夜/アオバズクの季節がやってきた

 今年もアオバズクの繁殖の季節がやってきた。今年始めて、自宅近くの平安神宮の鎮守の杜からアオバズクの鳴き声が聞こえてきた。これから毎晩聞こえてくるはず。今年も鎮守の杜で子育てをするんだろか。このアオバズクは、南の国々から青葉の季節に日本に渡ってきて繁殖をするフクロウの一種。写真は、クスノキの枝先で休息するアオバズクに警戒して騒いでいるムクドリ(右下の陰)とメジロ(右上角)、ヒヨドリも参加していた。小鳥達が十数羽、四方八方から取り囲み、どこかへ行けと騒いでいた。いずれの小鳥もアオバズクにとっておいしいご馳走なのだから、小鳥達も追い出すのに必死なのだ。Photo:2010/06/01 @京都御苑

2010年6月3日木曜日

第二百十二夜/モンキアゲハとアゲハチョウ

 モンキアゲハ(右)を執拗に追いかけるナミアゲハ(左)。写真がクリアでないが、注目すべきはモンキアゲハの前翅の先端から後ろに長くのびた白い糸状(30cmぐらい)のもの。多分これは「クモの巣」。モンキアゲハは、林縁の日陰を好んで飛ぶ。ナガサキアゲハを除いて黒いアゲハの仲間は、暗いところを飛んでいる。チョウにも飛ぶ道があってこれを「蝶道(ちょうどう)」と言う。モンキアゲハやクロアゲハの場合、林縁や林間に蝶道があり、こんな所にはクモの巣も多い。大型の蝶であれば多少のクモの巣にひっかかったとしても破ってしまうのだろう。こんな一枚の写真からでもモンキアゲハの蝶道の環境がかいま見れるという訳。Photo:2010/05/18 @京都御苑

2010年6月1日火曜日

第二百十一夜/イトトンボを正面から見る


 トンボの種類を調べるには、顔と胸部側面、腹部(しっぽの部分)の模様が手がかりとなる。だからトンボの写真を撮る時は、正面、側面、上面のカットをしっかりと押さえておく。一見、かわいいイトトンボも拡大してみるとご覧の通りの面構え、けっこう強面(こわもて)である。目前を通り過ぎる獲物を逃すまいと待っているようでもある。左右に張り出している目(複眼)は、獲物との距離を正確に測るのにいいのかもしれない。写真のイトトンボは「モノサシトンボ」、腹部に定規のような目盛りがうってあるからこんな名前がついた。モノサシトンボは2度目の登場。Photo:2010/06/01 @京都御苑

2010年5月31日月曜日

第二百十夜/緑色の美蛾


 珈琲ブレイク・・・お茶を飲みながら、ふと目に入ってきた一匹の蛾。この蛾、カギバアオシャクという。なんてきれいなんだろう体も翅もきれいな緑色に包まれている。一枚の小葉が大きな葉に引っかかってしまったごとく。大きさは翅を広げると6cm少し、止まっている葉はカシワバアジサイ。自分の体色から止まる葉を選んでいるとしか思えない、色どころか葉っぱの表面の半光沢まで似ている。幼虫の食樹はブナ科コナラ属:コナラ、クヌギ、カシ類。去年、庭のコナラの葉をさんざん食べたのはこいつだったんだろうか?この姿を見たら許せるか。名前の「シャク」とは「シャクガ」の意味、そして尺取り虫(幼虫)の「シャク」。Photo:2010/05/31 @岡崎、京都市

2010年5月30日日曜日

第二百九夜/子スズメ

 裏道を歩いていると子スズメに出会った。くちばしの両端(口元)がまだ黄色く、親スズメから餌をもらっている、巣立ち後まだ間もないはず。こちらをほとんど怖がらない。かわいくってしかたがない。もちろん記念に一枚。写真を撮っていると近くにいた親スズメが「チッチッチッチッ」と激しく鳴く。これは子スズメに「気をつけなさいよ!」と言っている。これ以上近づくと親スズメは鳴きながら近くの木で行ったり来たり・・・この親の動きに反応して子スズメは飛び逃げるはず。静かにその場をあとにする。スズメだってちゃんと子スズメに何かを教えてるのだな。事故も無く成鳥になることを祈りさようなら。Photo:2010/05/30 @水口町、滋賀県

2010年5月27日木曜日

第二百八夜/時にはカメムシ

 今日は一日、仕事場にこもっていた・・・とは言え、休み時間に写真の整理。こんな時こそ忘れていた虫に出会う。カメムシの写真(ホソハリカメムシ)を眺め、やっぱり面白い生き物だと思う。面白さはその造形かな? 動きも面白い、顔の表情もなかなか豊か、でも一般的には嫌われ者のようだ。その理由は独特の臭いだろうがどうも不当評価な気がする。カメムシはセミの仲間、ストロー状の口を草木の茎や果実に差し込んで汁を吸うのだ。なかには肉食性の種類もいる。Photo:2010/05/18 @京都御苑、京都市

2010年5月26日水曜日

第二百七夜/縄張りを見張るテングチョウ

 天狗茸、天狗鯛、天狗猿、天狗コウモリ、天狗ベニボタル・・・天狗と名がついた生き物は結構多い。写真はテングチョウ、やっぱり顔の先が長い鼻のようにのびている。雨の晴れ間に樹の梢で日光浴をしていた。テリトリー(縄張り)を持ち、近くに別の個体や蝶がやってくると激しく追い払う。この個体は冬を越しているため翅の鱗粉もずいぶんとれてしまったようだ。エノキの葉をよく探せば、すでに大きくなった幼虫の姿も見られる。(第七十夜テングチョウもご覧ください)Photo:2010/05/25 @京都御苑

2010年5月25日火曜日

第二百六夜/枯れ枝か?

 雑木林で一本の枯れ枝をまたごうとして・・・足が止まった。「んっ?」枯れ枝にしては違和感がある。よく見ると蛇の死体である。一夜干しといった感じだが、においはない、90cmぐらいの長さ、頭部は無く引きちぎられたように骨が露出していた。皮膚にはかすかだが縞模様が見える、シマヘビだろう。野良猫に襲われたのかもしれない。もう少し開けた場所ならカラスかトビのごちそうになっていたはず。今はこの手のものを食べる甲虫類も活発になってきたので一週間もするとすっかりなくなってしまうかな。この蛇の一夜干し、これ以上あっちに行ってはいけないとでもいうサインの様でもあった。きっとまたいではいけないのだろう。こんな時は引き返すに超したことは無い。Photo:2010/05/25 @京都御苑

2010年5月23日日曜日

第二百五夜/クロアゲハの羽化

 昨年、クリスマスの頃にやっと蛹化(ようか)したクロアゲハ(♂)の羽化が見れた。いつかいつかと首を長くして待っていた瞬間は突然おこって、あっという間に終わってしまった。蛹の表面に現れる体色の変化を見ながら、あと1時間、あと何分・・?なんて思いながら見ていたのだった。羽化してさらに1時間、蛹がついていた枝先にぶら下がっていたチョウの翅は完全に伸びいつでも飛び立てる状態。今度は飛ぶ瞬間を待っていた・・・が残念、目を離した数秒の出来事、蝶はすでに飛び去ってしまった。こんな時は、まばたきもしてはいけない、食事もだめだ、ましてやトイレになんかもってのほかである。写真を撮る時は息も止めなければいけない。だから終わったあとは肩でぜいぜいと息をしてしまう。今回は油断してしまった。蛹から蝶への変化、子どもの頃からなんども見てきたが、いつ見ても不思議だ。Photo:2010/05/22 @京都市

2010年5月22日土曜日

第二百四夜/モリアオガエルの産卵

 京都御苑のトンボ池一般公開が2日間行われた。ラッキーにもモリアオガエルの産卵シーンが見れた、水面から45cm程度のキショウブの葉間に♀1(写真右)、♂3が見える。何時頃から始まったのかは判らないが、約1時間観察することができた。シャンプーの泡のような中にたくさんの卵が入っているはず。泡は膀胱にためた水を後ろ脚で泡立てたもの。Photo:2010/05/21 @京都御苑トンボ池

2010年5月21日金曜日

第二百三夜/ウシガエル

 植物園の池から大きないびきが・・・・振り向くと「私は誰でしょう?」と言わんばかりのかわいい顔が見えた。それにしても睡蓮の葉っぱに似ているな〜。Photo:2010/05/21 @京都府立植物園

2010年5月19日水曜日

第二百二夜/春のナミアゲハ

 キショウブにアゲハチョウ(ナミアゲハ♂)似合わないな〜と思う(蜜を吸っている訳ではない)。自分より一回りも大きな、時折やってくるモンキアゲハをしきりに追いかけている。テリトリーから追い出すというよりも、モンキアゲハの後翅の紋と翅縁の白と黒の模様に異常に反応している感じ。Photo:2010/05/18 @京都御苑、京都市

2010年5月18日火曜日

第二百一夜/モリアオガエルの季節

 今年もやってきたカエルの季節。池ではモリアオガエルの鳴き声でにぎやか。声をたよりに探すとモリアオガエルが首まで水につかっていた。まるで温泉にでもつかっているような幸せな表情。Photo:2010/05/18 @京都市

2010年5月17日月曜日

第二百夜/森を見て生きものを想像する

 今夜は生きもの単体の話ではなく生きものが住まう森の話。GW〜今頃の季節、森を眺めるとそれぞれの木々の新緑がモザイク状になってとても美しい。この頃の森の有り様をちゃんと見ておけば、だいだいそこに住まう生きもの種類や場所が想像できる。もうしばらくすると緑が濃くなりそれぞれの樹木が同化してしまう。昨年はこの森でアオバズクの食べ残したカブトムシの死骸を沢山見つけた。そこはちょうど左中央の竹林、営巣地はその上にあるスダジイ林の辺りかもしれない。Photo:2010/05/16 @図書館駐車場より八幡山を見る、近江八幡市

2010年5月12日水曜日

第百九十九夜/ヒメウラナミジャノメ

 小雨の草地に現れたのはヒメウラナミジャノメだった。なぜか小雨まじりの天気によく似合うチョウだ。蛇の目傘の「◉(じゃのめ)」からの連想なんだろうか? Photo:2010/05/11 @京都御苑、京都市

2010年5月9日日曜日

第百九十八夜/ベニカミキリ

 家の庭のナミアゲハとナガサキアゲハの蛹が先日来の気温の陽気で知らぬ間に羽化して空っぽに、残念! そこに現れたのが写真のベニカミキリ(とまっている葉はアメリカイワナンテン)。幼虫は竹類を食べて成 長する。この個体は触覚が短いから♀。♂の触覚は体長の1.5倍ほどありもっと長い。これからの季節、生き物が一度に目の前に現れると嬉しいことだが撮影に忙しい、またいろいろと考えてしまう。一日に一匹ぐらいが身の程というものだろう。Photo:2010/05/09 @岡崎、京都市

第百九十七夜/ツキノワグマの足跡

 GWは、恒例の「善光寺花回廊」のイベントで長野行き。今回は11日泊の滞在。仕事も一段落、一日だけ里山歩きを楽しんだ。きれいな谷戸があったので散歩。途中、水田にクマの足跡を見つける。よく見ると肉球のへこみと爪がドロをかいた跡からそう時間が経っていないことが判る。ひょっとするとまだ近くでこちらの様子を伺っていたかもしれない。僕は生き物の写真を撮るのでかなり静かに歩く癖がついている。さてばったりと出会ったらどうしようかと思いつつも足跡を探しつつ歩く、でもこんな時は結構、敏感だから安全(だと思っている)。実際に歩いている途中、ときどき獣のにおいをかすかにだが感じた。翌日、山菜採りの人が熊に襲われたニュースがあった。山菜採りの人が襲われるのは、行動が静かな上に足元しか見ていないからだろうか。Photo:2010/05/02 @田沢、長野

2010年4月13日火曜日

第百九十六夜/ツマキチョウ

 すっかり春になりツマキチョウ(シロチョウの仲間)も飛び出した。このチョウは、桜の花の季節に現れ、GW明け頃までに産卵を終える。幼虫は梅雨までには蛹になり、そのまま夏、秋、冬を過ごし、再び春になって羽化する。以前、卵から育てた十数頭の蛹の1つが翌春になっても羽化しなかった。僕はそのまま蛹がついた枝を部屋に放置しておいた、するとこの蛹翌々年の春に羽化した。つまり2年越しで成虫になったという訳だ。これには驚いた・・・しかし自然界ではこんなこと特別なことではないのだろうとも思った。ツマキチョウの幼虫はすこし湿った場所に生えるアブラナ科のタネツケバナやイヌガラシの花実を食べる、まちの中から湿った場所がなくなると共にこれらの食草も激減した、同様にツマキチョウも減った。また本来、個体が多い種類でもない。しかし近年は増えている場所もある、そんな場所には人が観賞用に蒔いたオオアラセイトウ(別名:ムラサキハナダイコン、ムラサキハナナ、ショカツサイ)がある。特に都市公園や墓地では、オオアラセイトウを本来の食草に代わり利用したためである。写真はコナラの枝先で日光浴をする♀の個体。Photo:2010/04/13 @京都御苑、京都市

2010年4月9日金曜日

第百九十五夜/ツグミとシロハラ



 鳥たちにもお気に入りの水浴びスポットがある。人間から見ると条件は対して変わらない、隣で一緒に水浴びすればいいのにと思ってしまうが、どうもそうではないらしい。今日のシーンは、シロハラ(左)とツグミ(右)の水浴び。一羽のシロハラが水浴びをしている、近くでツグミが行儀よく終わるのを待っている(上)。しばらくするがいっこうに終わる気配がない・・・ツグミは少しずつシロハラに近づく。「そろそろ代わってもいいんじゃないか?」とでも言っているようだ(中)。しかしそんなツグミをよそに水浴びはなおも続く。ついにツグミが動いた・・・今度は、ぐぐっと近づき、「いい怪訝にしろよ!」とばかりに胸を張り睨みを利かせた。ここでシロハラ、さすが水浴びをやめてツグミの方を見る。すこし目が合ったところでシロハラが水浴び場を譲り飛び去る。さて今度は自分の番かとツグミは水につかったが・・なにがそうさせたのか水浴びもせずに飛び去ってしまった。Photo:2010/04/07 @京都府立植物園

2010年4月7日水曜日

第百九十四夜/どこで眠るツチガエル?

 ツチガエルはどこで冬眠するのか? そんなことが話題になった。さっそく探してみた。僕が想定していたのは池の水際。護岸に茂るキショウブの根際の枯れ葉を丹念に除き・・・するといとも簡単に姿を現した。全部で4匹見ることができた。さすがに動作は緩慢。本格的に現れるにはもうしばらくかかりそうだ。今日は、キチョウ、ビロウドツリアブ、ナミアゲハに加え、なんとトンボ(種は判らない)までが現れた。Photo:2010/04/06 @京都御苑

2010年3月31日水曜日

第百九十三夜/何かがおかしい? ハナアブ

 アブとか、ハエなんて・・・と言ってさほど気にしていなかった。ところがこの時は違った。このアブ、何かがおかしい? その訳はあとで写真を見て気づいた。虫の体と模様は基本的に左右対称である。ところがこの個体の腹部の模様は・・・真ん中の黄色の左側がない!一本の黄紋が消えてしまっている。多分、正常な個体は三本の黄色の斑紋が左右に対であるはず。もしこのハナアブが♂と♀で斑紋の数が違っているならば、この個体は雌雄同体(半分が♂で、半分が♀)? でもこの個体は斑紋異常と思う。Photo:2010/03/30 @京都御苑、京都市

2010年3月30日火曜日

第百九十二夜/ミヤマホオジロ

 昨日の雪日に変わって、今日は気持ちのいい快晴。桜の花の遠く向こうには薄ら白くなった山々が見える。周りの雑木の新芽はずいぶんと膨らんできた。野鳥の鳴き声も盛んに聞こえる。頭の上の枝先で小鳥がしきりにさえずっている、ミヤマホオジロだった。もうすぐ繁殖のために朝鮮半島からロシアの方に渡っていくはず。Photo:2010/03/30 @京都府立植物園

2010年3月29日月曜日

第百九十一夜/イカルと超接近

 今日は桜に小雪の日だった。バスに乗ろうと停留所で待っていると、天井からなにやら「パチクリパチクリ・・・」聞き慣れた音がする。停留所の屋根を見ようとすると数羽の小鳥がすぐ脇の石垣に飛び去った。やっぱりイカルが木の実をついばむ音だった。お目当ては停留所の屋根に落ちたエノキの実。しばらく見ていると石垣と屋根を行ったり来たり。普段は警戒心が強いが今日はどうしたことだろう。知らぬ振りをして最接近、なんとここまで近づけた。(標準レンズでノートリミング)Photo:2010/03/29 @烏丸丸太町、京都

2010年2月26日金曜日

第百九十夜/動き出した虫たち

 2月だというのに信じられないほどの陽気。さすがの昆虫たちも動き出した。ギシギシの葉には沢山の深い瑠璃色をしたハムシ(コガタルリハムシ)がついている。すでのお腹が卵でぱんぱんにふくらんだ♀の個体もいる。この虫、寒い中でも行動できるのは、体の黒さがより体を暖めることになるのだろうか? 暖かいことはいいことだが、なんだか心配になる。やっぱり冬は冬らしく寒い日々が続く方がいいだろう。Photo:2010/02/23 @京都御苑、京都市

2010年2月13日土曜日

第百八十九夜/雀の顔描けますか?

 鳥の話をする時に「スズメの横顔の模様」描けますかって聞くことがある。身近にいる鳥は意外に見ているようで見ていない。だから本当は人に聞けたことではない、自分だって満足に描けないのである。では正面から見たらどうだ・・・これがなかなか見れないのだ。そこで観察。スズメを正面からみるとこんなお顔だった。茶色の帽子を目の下まで深々とかぶり、両のほほに大きな模様、のどには黒いネクタイ。ほおの黒い模様は何の為にあるんだろう? 正面から見るととても目立つ、スズメ同士だったらこの模様一つで相手がどこの誰それと判るのかもしれない。Photo:2010/02/09 @京都御苑、京都市

2010年2月12日金曜日

第百八十八夜/カワウ

 京都御苑の南西に九条池がある。夏場は鯉と亀で賑やかだが冬場はひっそりとして、マガモが数羽漂っているだけ。そんな池に今日は、鵜(う)が一羽魚を狙ってしきりに潜水を繰り返している。飲み込める大きさの魚がいないのだろうか獲物はさっぱり。餌穫りをあきらめ、水に濡れきった体で重々しく水面を蹴り上げやっとのことで飛び上がる、池を一周しほとりに建っているお茶室の屋根に止まる。ぶるぶると体を振るい水を飛ばすと、羽をひろげ乾かし始めた。こうしないと鵜の仲間は飛ぶことが出来ない。羽に塗るための脂線(尾羽の付け根にある)が未発達で脂を羽に塗れない、泳ぐと羽毛が濡れ飛べなくなるからだ。棟瓦のシャチホコのとなりで翼を乾かしながら時折見せる背中をそらせたポーズが面白かった。さて、鵜と言えば人が鳥を使って魚を捕らえる漁法「鵜飼い」が有名だが、鵜飼いの鵜はこのカワウではなく、ウミウを使う(ただし一部の地域と中華人民共和国ではカワウ)。カワウは人になれにくいのが理由と言う。このカワウは体全体が茶色がかっていて、なんとなくしまりがなく顔もどこか幼い、これは若鳥。Photo:2010/02/09 @九条池、京都御苑、京都市

2010年2月9日火曜日

第百八十七夜/冬眠からさめたイシガメ

 今日は暖かな一日だった、なかには半袖のTシャツ姿も見られた。本来なら2月はまだ厳冬期のはず。数日前が雪日だったなんて想像もできない。僕たち人間は今日の暖かさを特別な一日に感じるのだが、生きものは数日の前の雪日と今日の春日を連続したものとして感じているのかもしれない。つまり数日毎の寒暖の変化に関わらず気温は確実に、しかも異常に上がりつつあるということを。京都御苑の九条池では、冬眠からさめた亀が数匹泳いでいた。いずれもイシガメ。夏場にはイシガメを見つけるのが難しいほどアカミミガメばかりなのに。在来種のイシガメのほうが気温に敏感なのだろうか、それとも低温でも活動できるのか。Photo:2010/02/09 @九条池、京都御苑、京都市

2010年2月6日土曜日

第百八十六夜/アオサギ

 小さな池のほとりにいたら、遠くからアオサギが舞い降りて来て旋回を始めた。池に降りると思っていたら、僕たち人間の存在に気づいて近くの木の梢に止まり、首をかしげ上からこちらを伺っていた。双眼鏡で様子を伺っていると、やはり水辺に降りたそうだ。しかし降りてこない、知らぬそぶりをしながら待つ。残念、結局あきらめたのか梢を飛び立ち、再び旋回をしてやって来た方角に飛び去った。このアオサギ、けっこう警戒心が強い。Photo:2010/02/02 @京都御苑、京都市