2012年9月7日金曜日

第四百六夜/ワキグロサツマノミダマシ

 ワキグロサツマノミダマシ(Neoscona mellotteeiという変わった名前のクモ。日中は網を畳んで葉上で休み、夜間になると円形の網を張り虫を捕食する。写真はアラカシの虫食いの葉上に休んでいる個体だが、上手い具合に虫に食われた葉のエッジが茶色に変色し、クモの体色と良く似ている。クモは葉の状態と自分の体色が似ている事を知っているんだろうか。変わった名前だが調べてみると「サツマノミ」とは「ハゼの実」の事、「ダマシ」とは「似ている」の意味とある。つまり「ハゼの実に似ているもの」となる。一度、未熟なハゼの種子を見てみよう。「ワキグロ」とは、体の側面が黒いと言う意味。近似種で「サツマノミダマシ」という種がいて、こちらは脇も緑色なのだ。Photo:2012/09/04 @京都御苑。京都市

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