2012年9月29日土曜日

第四百十五夜/里山のトンボ


  里山のトンボと言えば・・・イトトンボやシオカラトンボ、アカネ(赤とんぼ)、ギンヤンマ、オニヤンマ、ハグロトンボなどを思い浮かべる。むしろトンボと言えば里山と言うぐらい里山の多様な環境に中で様々な種が暮らしている。今日のトンボは、オオルリボシヤンマ(Aeshna nigroflava(写真は休息中の♂)。谷戸の一番奥の樹木に囲まれた池で♂♀5頭以上が飛び回っていた。テリトリーをまわる♂(写真下)、交尾をする個体、産卵する♀も観察できた。♂同士がテリトリーを巡る戦いで両者水面に落ちる光景もあった。気長に観察していると時折近くで休息することが判る。この池周辺には、本種以外にオニヤンマ、クロスジギンヤンマ、ヤブヤンマ、マルタンヤンマなど大型のトンボも多い。池には季節になるとモリアオガエル、カスミサンショウウオも見られる。一見、特徴の無い、樹木に覆われ、泥が溜まった池は人間の興味を「汚い、危険」以外に引く事はないだろうが、里山の生きものの生活にとって無くてはならない環境である。Photo:2012/09/29 @栗東市、滋賀県

0 件のコメント: