2012年9月10日月曜日

第四百七夜/シャチホコという名の蛾

 探せばムシは必ず見つかる、でも探そうと思ってムシは見つかるモノでもない。視界の端っこにちょっことだけ写り込んだものに気付くこともある、本命のムシを撮ろうと思って、カメラのファインダー越しに別のモノを見つける事もある。写真の蛾も同じ状況でその存在に気付いた。遠くから見た時は葉の上に落ちている小枝と思った、でも少し不自然でもある、「さて?」的な直感で見ると初めて「蛾」である事が判った。これはおそらくクロツマキシャチホコ (Phalera minor、「おそらく」としたのは、この仲間(属)は数種類いるのだが、その差はどれも翅の斑紋のビミョーな違いでしかないから。殺して標本にすれば同定もし易くなるがそうもいかず、数枚の写真を行ったり来たりして探るほかない。後ろから撮った写真(下)は写りが悪いが、翅を体につけると筒状になる体形がよくわかる。Photo:2012/09/04 @京都御苑、京都市

むしの気持ち:普通は気付かれないんですよ・・・多分。

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