2012年9月2日日曜日

第四百二夜/秋の谷戸の風景とオオカマキリ

 稲穂も実り、谷戸は確実に秋の風景だった。まわりの草地や畦では、オオカマキリ(Tenodera aridifoliaがイナゴやトンボをねらう様子も見る事が出来た。以前と変わらない谷戸の風景がまだまだ残っている。特に谷戸の田んぼでは、最近の減農薬栽培などにより昆虫類も多く戻ってきたことを実感する。言わば望ましい自然環境に戻りつつある。しかし大きく一つだけ昔の風景には無かったものがある・・・田んぼのまわりに張り巡らされたネットである。ネットの目的はただ一つ、イノシシや鹿が稲穂を食べない様にである。周辺の地面にはシカの足跡や糞、イノシシが地面を掘った後がところかまわずあった。農家にとって虫が多くなった事は許容できるが、作物をすっかり台無しにしてしまう獣害は直接収益に関わる事態。ネットの購入や設置・管理などただならぬ負担が必要である。なにか良い防御があればいいのだが・・・。
これは農家だけの問題ではなく、谷戸の風景にブルーネットはぜんぜん似合わない、僕にとっては容易に水辺に近づく事が出来なくなり、あぜ道を歩く事もはばかられる。ちょっとコマッタ事態である。Photo:2012/09/02 @栗東市、滋賀県

むしの気持ち: ・・・・今日はへんな人間がネット越しに写真を撮っていました。なにもしなかったので、まあいいでしょう。

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