2012年7月1日日曜日

第三百六十夜/謎解きの幼虫(蛾)

 5月にテングチョウの幼虫をフィールドから採集してきてその成長を写真に収めた。その時採取したエノキの一枝に一緒に紛れ込んだ2頭(匹)の鮮やかな緑色の青虫がいた。但し、これはテングチョウの幼虫ではなく蛾の幼虫である事は判っていた、やがてテングチョウが蛹になり、羽化した後もその青虫は蛹になる気配がなかった。あいかわらずエノキの葉を食べ続けた。
 テングチョウが羽化(5月30日頃)し、その1週間後(6月7日頃)に繭を作り蛹になった。そしてその繭から茶色の地味な蛾が6月27日に羽化した。幼虫を見ても種類が判らなかったがこれで同定できる。その蛾は「モクメクチバ(Perinaenia accipiter)」、2ケ月半に及ぶ謎解きがようやく終わった。この蛾の翅は、アオバズクの食痕から見つかることがある。Photo:2012/06/30 @京都市

0 件のコメント: