2012年7月11日水曜日

第三百六十九夜/ハチは人を刺すのか?

 今日は小学校がキャンプをする際に注意すべき「ハチ対策」を書いていた。
ハチは人を刺すのか? これはYESでもあり、NOでもある。だから今回も一番先に「ハチは理由なく人を刺す事はしない」と説明書きした。刺されないためには相手を良く知る事が先ず一番である。
 先日もある場所でハチに刺されそうになった人がいた、その人は頭近くにやってきたアシナガハチを手ではらおうと懸命だった。間違いない事はハチは人を刺すつもりでやってきたのではない。アシナガバチはその人の整髪料の香りに引かれて来たかもしれない。幸い刺されずにすんだがいつ刺されてもいい状態を自らが作り出していた。
 多くの場合、ハチに刺される時は人がその原因を作っている。 ハチが来た時は、じっとして次の行動を知る方が無難である。ハチだって刺すには大変なエネルギーが必要である。人を刺したってなにもメリットがない。実は僕は女性や子どもの発する「キャー」って高い声のもつ波長にもハチが反応すると思っている。だからハチが来ても無駄に怖がらず、騒がず、そっとその場を立ち去る事で問題は解決するものだ。
 子どもの頃読んだ「シートン動物記」では野生動物に出会った時、動物に対面して静かに諭す様に一言「森にお帰り」で人と動物が互いを認め合った。この気持ちで接したいものだ。
だから、ハチがやってきても「なにもしないから安心しなさい」と言ってその場から静かに立ち去ろう。 その時、まちがっても「さよなら」なんて手は振ってはいけない。
  写真は、セグロアシナガバチ(Polistes jadwigae。蛾の幼虫を巣に運ぶために肉団子にしている最中。(Photo:2012/07/10 @京都御苑

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