2012年7月4日水曜日

第三百六十四夜/親はつらいよ・ムクドリ

 巣穴から落ちんばかりに身を乗り出し餌をねだるムクドリ(Sturnus cineraceusの子ども達。巣穴には四羽いるが、いつも3羽がせり出し、すこし弱いのか一羽は後ろで控えている。そこに親はひっきりなしに餌を運んでいた。今日のメニューは、ほとんどミミズのようである、雨が降ってミミズが地面にはい出してきたところを捕るのだろう。3分とかからず餌をくわえて戻ってくる。(♂♀2羽だから一羽あたりは6分ぐらいか)
 一度、見ている僕のすぐ前に2cmほどの小さな昆虫(蛾のようだった)がはらりと落ちて来た、親鳥が落した餌だった。すると親鳥はそれ拾うためにすぐに急降下し地面に降りた、そこで始めて人間の存在に驚いた様子だったが、再びくわえ飛び立ちヒナに与えた。小さな虫でも貴重な餌だ、親鳥にとってあの小さな虫でも捕らえることは決して容易でなさそうだ。子ども達の食欲を満たすにはどれほどの餌を運んでくるのか、痩せる思いの親鳥でした。子ども達は明日にでも巣立ちしそうだが、もうしばらく親鳥の苦労が必要である。Photo:2012/07/04 @京都御苑

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